増収増益で順調な業績が続いています。
ただ上方修正を期待していただけに、修正がなかったのは少し残念でした。
上記のグラフの通り安定した成長を続けており、今期2014年も増収増益を計画しています。
2009年7月に全国ネットのカンブリア宮殿で取り上げられた後、テレビで取り上げられることが多くなり、2010年は業績が急激に伸び、2011年はその反動減で減益になりましたが、この2年をならせば安定的な成長が続いており、実質的には9期連続で増収増益と考えています。
2006年の業績が横ばいなのは、2006年6月に上場したことから一時的な上場費用などが発生しているためです。
今回の決算短信で注目すべき点は、安定した成長が続いていることと、今期から中間配当を開始することです。
葬祭業は季節変動が大きく、冬場は業績が伸びるものの春から秋にかけては特に利益面で伸び悩みます。
そのためティアは業績が確定する期末にしか配当を行ってきませんでした。それが今期から中間配当を開始するというのは大きなニュースだと思います。誰も注目していないみたいですが(^_^;)
中間配当には2つの意味があると思っています。
1つは閑散期にもある程度の業績を上げられる力が付いてきたという意思表示という意味です。
経営陣が今後の業績に対して自信を持っている表れであり、とても良いことだと思います。
もう1つは3月末の株主数もある程度確保したいという意思があると思っています。
ただ中間配当だけではインパクトが弱いので、以前のように3月末の株主優待も復活させてほしいな〜と期待しています。
9月末はお米、3月末はギフトカードなどの株主優待があればもっと個人株主が増えるのに!と思います。
決算分析の続きですが、葬儀件数(左軸)と単価(右軸:万円)の推移は下記の通りです。
葬儀単価は直営の売上高を葬儀件数で割った概算値を使用しています。2014年はアイル想定値(笑)
このグラフを見ると葬儀件数は順調に増加している反面、葬儀単価は順調に?(笑)低下しています。
元々、葬儀価格は不透明で高い!葬儀業界を透明化しなければ!というのがティア創業の原点なので、緩やかに低下するのは織り込み済みですが、あまり急激に低下するのはよくありません。
他の葬儀会社は件数の伸び以上に単価が下がって業績が伸び悩んでいる会社も出てきています。
ここ4年ほどは葬儀単価の下落が横ばいという感じになっている一方で、葬儀件数は順調に伸びているので好業績が続いています。今期も安定した伸びを見込んでいます。
上記グラフで注目すべきは2010年です。
カンブリア宮殿効果で葬儀件数が急激に伸びましたが、葬儀単価は急激に下がっています。
テレビで激安葬儀!という捉え方をされたことから、低価格の葬儀依頼が増加したという面もあるかもしれませんが、想定以上の急激な件数増加でティアらしいご遺族の要望を最大限くみ取ることができず単価下落につながった面もあると思います。
その後は現場の人員も増員し、葬儀の打ち合わせを専門に行う葬儀アドバイザーも増員したことが葬儀単価の維持につながっています。
今期の葬儀単価も私の勝手な想定値ですが、ほぼ横ばいを見込んでいるようです。
人員の増加により販管費率(右軸)は上昇しています。
売上も伸びていることから、今期の販管費率は初めて低下を計画しています。本部費用などは売上に比例して伸びるものではないので、今後は販管費率は緩やかに低下していくと見込んでいます。
一方で売上原価率は売上拡大によるスケールメリットもあり低下が続いてきましたが、今期は初めての上昇を見込んでいます。来期以降の積極出店を見据えて人材採用が先行するためと説明していますが、前期途中から稼働を開始した物流センターも本格的に稼動すると思いますし、これほど上昇することはないのではないか?と感じます。
この部分は保守的な計画になっている感じがします。
今期も上方修正を期待しています(笑)
ティアの凄いところは財務体質を強化しながらROEも高水準を維持していることです。
株主資本比率も33%を超えるまで上昇し、財務的な安全性も高くなりました。
このグラフを見ると、ティアは今後も安定成長を続けていきそうだな〜と安心しますね!
これからも好業績が続くのを期待しています。
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タグ:ティア決算分析