2013年05月14日

燦ホールディングス2012年決算分析

燦ホールディングス(9628)の2013年3月期決算が発表されました。
併せて中期計画も見直されて発表されていますので、決算内容を簡単に分析してみます。
燦ホールディングス
2012年度の実績は売上1.6%減収、14.9%営業減益、12.4%最終減益となっています。
葬儀業界に追い風が吹いていると言われる中で、なかなか業績を伸ばせていないのが最大手の公益社という状況です。
上記グラフの2013年以降は、今回見直された中期計画になります。2014年以降は経常利益額ですが、営業利益と大差ないと思います。
今期は基盤整備が続きますが、来期からは売上も伸びていく計画になっています。
公益社の売上が伸び悩んでいるのは、新たに進出した関東では順調に葬儀件数を伸ばしているものの、強固な地盤だった関西圏で葬儀件数が減少しているためです。より市場の大きい関東から全国展開を目指しているところで、本丸が傾きかけたという感じです。
もともと燦ホールディングスは社葬などの大型の葬儀が強くて、葬儀会館も大型でコストをかけた巨艦主義でした。関東でも価格の安い葬儀は眼中になくて、数年前に古内耕太郎社長は、葬儀価格の下落傾向の流れも燦ホールディングスには関係ない!公益社のターゲットは富裕層中心で、セレブ葬を標榜しているという趣旨の発言をしていました。当時から業績は伸び悩んでいたわけですが、強気だな〜と感じたものです。
そんな公益社もさすがに世の中のトレンドには逆らえなくなったのか、今回の中期計画では
 小規模葬儀への対応強化 を打ち出しています。
直葬、低価格・簡易型の家族葬などの新たな葬儀ニーズへの対応を強化する と書かれており、直葬にも対応していくようです。
セレブ葬から一転してセルフ葬まで幅を広げるようです(笑)
ちょっと戦略が迷走気味ではないか?と感じてしまいますね。そこまで低価格帯に取り組んでいくなら、小さなお葬式でも買収すれば良かったのにね!
小さなお葬式はユニクエスト・オンラインというネットベンチャーが始めた葬儀仲介サイトの様なものですが、業界を変える!とかっこいいことを言っておきながら、良い値段で買ってもらえそうだ!となったらあっさりと、さがみ典礼ブランドで展開している大手互助会会社アルファクラブグループに売却したようです。
経営者はどんなに耳触りの良いことを言っていても、口先だけという人も多くいます。しっかりと行動を見て判断していかないといけませんね!

そんなわけで高価格帯の葬儀中心に展開してきた燦ホールディングスが、直葬、低価格・簡易型の家族葬などの新たな葬儀ニーズへの対応を強化すると急に言い始めても、果たしてうまくいくのか、ブランドイメージが毀損して既存顧客の離散を招くだけではないのか、注意していく必要がありそうです。

次に四半期ごとの業績推移を見てみます。まずは売上高です。
燦ホールディングス
冬場の3Q、4Qの割合が高いことが分かります。
2012年の売上推移は過去のレンジの真ん中くらいであり、売上が伸び悩んでいますが、3Q、4Qから徐々に上位に顔を出すようになってきました。この傾向が今後も続くのかがポイントになりそうです。
次に営業利益の推移です。
燦ホールディングス
3Qの営業利益は過去10年間で最高になりましたが、4Qは大きく失速してしまいました。
2012年度は計画以上に利益が出そうだったので、4Qではあまり利益が出ないようにブレーキを掛けたのかもしれません。売上が伸びているのに利益だけここまで減るのはちょっと理解できません。
今期以降の利益確保に備えて費用を前倒し計上したのか、ボーナスを大盤振る舞いしたのか、どんな要因でこんなに利益が減ったんでしょうね?

こんなに利益が出ているなら株主優待を廃止するな!と言われるのを避けるためかも(笑)
富裕層をターゲットとしてセレブ葬を中心に展開してきた公益社が、低価格帯の葬儀を強化して業績回復が図れるのか?注目していきたいと思います。
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2013年05月09日

平安レイサービス2012年決算分析

平安レイサービス(2344)の2013年3月期決算が発表されました。
併せて中期計画も見直されて発表されていますので、決算内容を簡単に分析してみます。
平安レイサービス
2012年度の実績は2.4%増収、7.0%営業増益、14.3%最終増益となっています。
2010年以降は順調に成長を続けています。
上記グラフの2013年以降は、今回見直された中期計画になります。
平安レイは葬祭事業が8割を超えていますが、冠婚事業と介護事業も行っています。冠婚事業は減収減益ですが、葬祭事業が伸びているので全体でも増収増益になっています。
今期の計画は売上0.4%増収、営業利益は3.3%減益、純利益は4.4%減益を見込んでいます。
会社側の説明では、今後も葬儀件数は増加が予想されるものの、葬儀の小規模化が進むので、
葬祭既存施設の更なるサービスのラインナップ充実により小規模から大規模まで幅広い利用者層に対応することで既存エリアのシェア向上、機動的な営業拠点の拡大・強化及び新商品・新サービスの開発に取り組んでまいります。
葬祭新店舗出店による営業エリア拡大とそれに伴う人員確保、組織の最適化、システム投資等を行い次期以降の更なる成長に備えてまいります

と説明しており、今後の葬儀件数増加に備えた人員の採用や、葬儀会館の新設・改装などの投資を行うので、一時的に減益を見込んでいるようです。

葬儀事業セグメントの業績推移
平安レイサービス
売上高は増減があるものの、トレンドとしては上昇傾向が続いています。リーマンショックなどの外的要因もいくらかはありますが、エリア内での死亡者数の増減の影響が大きいと思います。
2009年には売上・利益率とも落ち込みましたが、2010年以降は改善しており、内製化の推進で以前の水準よりも3ポイントほど利益率が向上しています。
平安レイサービス
葬儀事業の構成比と営業利益率の推移を見ると、利益率の高い葬儀事業の割合が高まるとともに、全体の利益率が引き上げられてきていることが分かります。今後も葬儀事業は伸びていく一方で、冠婚事業は伸び悩みが予想されるので、この傾向は当分続きそうです。
平安レイは神奈川県を地盤としており、本社のある平塚市には同業のサンライフも本社を構えています
まさにライバル会社ですが、平安レイサービスの方がシェアを伸ばしているように感じます。
サンライフも決算を発表しているので、別途比較分析してみたいと思います。

次に四半期ごとの推移を見てみます。
平安レイサービス
まずは売上推移ですが、葬儀事業の割合が高まっているので、冬場の3Q、4Qの構成比が高くなっています。冠婚事業は4Qは厳しい時期なので売上が落ちています。
葬儀専業だと4Q(1〜3月)の割合が一番高くなります。葬儀事業の構成比が上がるにつれて、4Qの売上も伸びてくるものと思われます。
葬儀事業セグメントの売上推移は下記の通りです。
平安レイサービス
やはり3Q、4Qの売上が大きくなっています。
次に営業利益の推移を見てみます。
平安レイサービス
営業利益面では、前期は4Qの失速が目につきます。
今期以降の成長のために、中途採用などの投資を行ったのでしょうか?
平安レイサービス
過去2年間の株価推移を見ると2倍以上になっていて、不動産株などと比べると物足りないかもしれませんが、葬儀事業が見直されつつあるように感じます。

高齢化社会の成長産業として、もう少し業界全体の評価が高まるといいですね!
そのためには平安レイサービスにも頑張って欲しいですし、葬祭企業の上場がもっと増えることを期待しています!

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2012年05月10日

平安レイサービス2011年度決算分析

昨日のサンライフに続いて2012年5月10日に平安レイサービス(2344)の2012年3月期決算が発表されました。 サンライフの決算分析はこちら → サンライフ2012年3月期決算

売上は3.1%増の94.45億円、営業利益は9.1%増の16.95億円、経常利益は5.6%増の18.41億円、純利益は6.2%増の9.81億円となり、増収増益となりました。
今期計画は売上は0.1%増とほぼ横ばい、営業利益・経常利益は4%前後の減益、純利益は7%の増益となっており、ほぼ横ばいの計画です。同業で事業エリアも重なっているサンライフは、前期売上が1.6%増の108.79億円だったので、両社とも売上の伸びは鈍くなっています
どちらも冠婚葬祭互助会であり、葬儀以外にブライダル事業も手掛けています。ブライダルの売上が減っているので、葬儀事業の伸びが相殺され、全社売上の伸びが低くなっています。
2004年度以降の売上と営業利益推移は下記の通りです。
平安レイサービス2011年度決算分析

売上高は90億円前後での推移が続いています。一方で営業利益はトレンドとしては増加傾向であり、利益率の高い葬儀事業の割合が高くなるにつれて利益額も増加しています。
このあたりはサンライフと同じ傾向です。
サンライフは今期も増収増益を計画しているのに対し、平安レイサービスは右端のグラフを見ればわかる様に減益の予定です。葬儀事業は伸びを見込んでいるようなので、ブライダル部門が引き続き縮小すると見ているようです。一方で葬儀事業は順調に拡大しています。
各社のセグメント別情報から葬儀事業の売上推移をグラフにしてみました。
平安レイサービス2011年度決算分析
葬儀事業の同業他社との売上推移を比較してみると、2011年度もサンライフとの差はキープして何とか2位につけました。しかし2008年までは3位だったティアには抜かれたままで、2011年度も差は縮まりませんでした。ティアはまだ決算発表前なので、5月1日に発表された上方修正後の数値を使用しています。
上記グラフの2011年は、2011年4月〜2012年3月までの1年間であり、3月期決算企業に合せてティアの売上を計算し直しています。

次に四半期ごとの業績推移を見てみます。
平安レイサービス2011年度決算分析
まずは売上高推移ですが、サンライフは葬儀事業の割合が67%程度なのに対し、平安レイサービスは83%と高くなっています。その分葬儀事業の季節変動の影響を大きく受けて、秋から冬にかけての3Q・4Qの売上高が多くなっています。ティアなどの葬儀専門会社と似たような季節変動ですが、1Qの売上が比較的高いのはブライダル部門が寄与しているためです。春はブライダルシーズンですからね!
秋もブライダル売上が増えるので、葬儀事業の繁忙期とも重なることから売上が一番多い四半期になっています。
平安レイサービス2011年度決算分析
利益も同様の傾向ですが、第1四半期も意外と利益が多いんですね!
だいたい毎年同じような傾向が続いています。

葬儀事業のセグメント別情報から利益率の推移を見てみると下記の通りです。
平安レイサービス2011年度決算分析
ばらつきは大きいものの徐々に上にシフトしており、葬儀事業の利益率は上昇傾向です。
今まで外注していた業務を自社内に取り込む活動を続けているので、社外流出が減り利益率が改善しているものと思われます。
サンライフは2011年4Qの葬儀事業セグメント利益率が、3Qと比べて6ポイントも落ち込んでいましたが、平安レイサービスも1ポイントほど落ち込んでいます。1ポイントは誤差の範囲かもしれませんが、同業他社も落ち込んでいるので、何か共通する利益率悪化要因があったのか気になりますね。

最後に葬儀事業の売上の推移と、全社売上に占める構成比を見てみます。
平安レイサービス2011年度決算分析
増減を繰り返しながらも葬儀事業の売上は増加しており、ブライダル事業が伸び悩んでいるだけに売上構成比も高くなっています。すでに83%を超えており、このままいくと90%に達してしまうかもしれません。
ますます葬儀専業会社に近付いていく感じです。

ブライダル事業はエスクリやノバレーゼ、アイケイケイなどのゲストハウスウエディング会社が伸びているので、少ないパイを巡ってますます競争が激しくなる厳しい業界であり、平安レイサービスも社名の通り葬儀にさらに力を入れていくと思われます。
ティアも関東に進出しますし、業界大手の燦ホールディングスも含めて、葬儀事業でも関東圏での競争が厳しくなりそうですね!
平安レイサービスは決算と併せて中期計画も発表しています。後日中期計画についてもまとめてみます。
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サンライフ2011年度決算分析2

サン・ライフ(4656)の2012年3月期決算分析の第2弾です。
前回の分析記事は → サンライフ2012年3月期決算 ← をご覧ください。

まずは四半期ごとの業績変動を見てみます。
サンライフ2012年3月期決算
上のグラフは売上高の四半期推移です。第3四半期(10〜12月)が目立って多くて、逆に第2四半期(7〜9月)は少なくなっています。葬儀事業は秋冬が売上が多くなりますし、ブライダル事業は春秋が多いので、これらが合わさり秋が一番売上が多くなっています。

次に営業利益の四半期毎推移を見てみます。
サンライフ2012年3月期決算
こちらも売上とほぼ同様の傾向です。4Qはほとんどが1億円台に集中しているのが目立ちますね。
4Qの営業利益がかたまっているということは、過去8年間で4Qの利益がほとんど伸びていないということになります。8年間という長い期間で考えれば葬儀事業は大きく伸びていると思いますが、葬儀単価が下落したり、葬儀事業以上にブライダル事業が落ち込んだりしているということなのでしょうか?
葬儀事業は他の事業と比べて利益率が高いので、4Qの利益がもう少し出てもいいような気がしますが、1Qとあまり変わらない利益額になっています。4Qの利益を伸ばしていくことがサンライフの課題かもしれません。
その営業利益率の推移は下記の通りです。
サンライフ2012年3月期決算
4Qの利益率が低いのが気になりますが、ブライダル事業に関わる経営資源が遊んでしまうので利益率が伸びないのでしょうか?

葬儀事業のセグメント別情報から利益率の推移を見てみると下記の通りです。
サンライフ2012年3月期決算
利益率は年々上昇していますし、3Q・4Qの利益率が高くなっています。
しかし思っていたほどには四半期ごとの差が少ないですね!イメージ的にはもっと4Qの利益率が高くなっても良いと思うんですが、意外に伸び悩んでいます。逆に言えば1Q・2Qの落込みが小さいとも言えるわけで、ブライダル事業も行っている利点を活かして、人員を柔軟に配置しているのかもしれません。
そして気になるのは2011年度の4Qの利益率が大きく低下していることです。過去5年間でも一番低くなっていますし、夏場の利益率さえ下回っているのは気になります。
葬儀事業の売上も4Qは前年同期を下回っているので、何か事業環境に変化があったのかもしれませんね。

葬儀事業の年度ごとの売上高は順調に増加しています。
サンライフ2012年3月期決算
売上に比例して葬儀事業の構成比も伸びているので、全体の売上はそれほど伸びていないことがここからも分かります。
稼ぎ頭の葬儀事業の売上・利益が、2011年4Qに落ち込んだのは気になりますね。
これが一時的な要因なのか、継続するのかは分かりませんが、2012年1Q決算の状況を見守る必要があるように感じます。

サンライフと営業エリアが重なる平安レイサービスの決算もそのうち出てくると思うので、この辺りも含めて分析してみようと思っています。同じような傾向なのか、それとも違った傾向が現れるのか注目ですね!
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2012年05月09日

サンライフ2012年3月期決算

葬儀業界のトップを切ってサン・ライフ(4656)の2012年3月期決算が発表されました。
売上は1.6%増の108.79億円、営業利益は12.8%増の11.73億円、経常利益は9.0%増の12.16億円、純利益は22.2%増の6.39億円となり、増収増益となりました。
今期も引き続き増収増益を計画していますが、売上の伸びは1.1%と低く、営業利益・経常利益は11%程度の増益を見込んでいます。純利益については1.6%増と伸び率が低くなっています。
葬儀事業や介護事業、有料老人ホーム事業など高齢化に対応した事業は伸びていますが、一方でホテル・ブライダル事業は苦戦しており、全体の売上の伸びが低くなっています
葬儀事業の利益率が高いので、葬儀事業の売上が伸びて売上構成比が高まるにつれて、利益額・利益率とも上がっています。
サンライフ2012年3月期決算

上記のグラフを見れば、ここ数年は売上が横ばいですが営業利益は伸びていることがよく分かります。
一番右端の今期の計画も同じような傾向の様です。
葬儀件数は伸びているので、シェアを維持できれば葬祭事業売上は伸びていくと思いますが、ブライダル事業は専業のゲストハウスウエディング会社がシェアを伸ばしているので、サンライフの様な昔からある冠婚葬祭互助会は厳しいと思います。今後さらに葬祭事業の比率が高まり、葬儀会社になっていくのではないかと感じます。

各社の決算が出揃ったらまとめて比較してみたいと思っていますが、まずは売上推移を比較してみました。
サンライフ2012年3月期決算
業界トップの燦ホールディングスは売上が飛び抜けているので、その他3社についてデータがある範囲で比較しています。
SLはサンライフの葬儀事業の売上高、平安は平安レイサービスの葬儀事業の売上高、紫色の線はティアの売上高です。
ティア以外は3月決算なので、ティアの売上高も同じ期間に合せて修正しています。
サンライフと平安レイサービスはともに神奈川県平塚市に本社があり、主に神奈川県中心に事業を展開しています。葬儀事業の売上高は平安レイサービスの方が大きかったのですが、2008年くらいから差が縮まりサンライフに抜かれそうになっています。危機感を感じたのか2010年は盛り返しましたが、2011年はどうなったのか気になりますね!
そんな2社の争いを横目に2009年に一気に抜け出したのがティアです。この売上の伸びの大きな要因は、2009年7月にティアの冨安社長がカンブリア宮殿に出演したことですが、カンブリア効果がフルに寄与した2010年には3社の中ではトップになっています。カンブリア効果の反動もあって2011年は少し伸び悩んでいますが、2011年もトップを守れたのか気になりますね!
平安レイサービスの決算発表が楽しみです。

ティアの関東進出はまずは埼玉県からですが、徐々にエリアが拡大するにつれてサンライフや平安レイサービスと競合する場面も出てくるかもしれません。
その点からも今まで以上に競合他社の状況も注意深く見守る必要がありそうです。

サンライフの決算分析第2弾が出来ました。
   サンライフ2011年度決算分析2
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2012年03月20日

燦HD会社説明会の感想

2012年3月17日(土)に読売ブリッジサロン主催で行われた燦ホールディングス個人投資家向け会社説明会に参加しました。色々参考になりました。
詳しいレポートは下記の記事をご覧ください。
   燦ホールディングス会社説明会レポート 2012年3月17日
古内耕太郎社長は葬祭業を巡る行政の新しい動きが燦ホールディングスには追い風になる!など強気の発言が目立ち、競合他社と比較しての優位性などを強調していました。欧米のCMなどで多く使われる他社商品と比較してのネガティブキャンペーンみたいなイメージなんでしょうね。ここ数年葬儀会社の社長が本を出す出版ブームが続いていますが、ついに古内耕太郎社長も本を出したそうです。
古内耕太郎、坂口幸弘著 
この辺りもティアの冨安社長を意識しているように感じてしまいますし、出版とともに講演会の依頼が増加して年間30件に増えた、と説明した辺りにもティアを意識しているように感じてしまいました(笑)桁が違いますけどね!

説明会を聞いていて気になったポイントは、
 公益社の規模がティアと比べて圧倒的に大きいこと 売上で2.3倍
 それでも専門葬儀会社の売上は冠婚葬祭互助会と比べると半分以下
専門葬儀社の売上ランキング
1位公益社174億円、2位ティア76億、3位セレモアつくば(東京都)65億円、4位公益社(京都市)61億円、5位福祉葬祭(さいたま市)57億
冠婚葬祭互助会の売上ランキング
1位ベルコ(大阪府)574億円、2位日本セレモニー(山口県)355億円、3位出雲殿グループ(浜松市)399億円、4位セレマ(京都市)330億円、5位平安閣グループ(名古屋市)301億

2位以下はだんご状態ですが、公益社はさすが創業80周年の強みなのかまだまだ遠い存在です。古内耕太郎社長が他社など気にも留めないような発言をするのもうなずけます。
一方で顧客を強力に囲い込んでいる冠婚葬祭互助会はさらに巨大で強いですね!上記売上が葬儀部門だけなのか、冠婚も含んだ全社売上なのかは分かりませんが。
1位のベルコは強引な勧誘やなかなか解約に応じてくれないなどの問題も指摘されていますが、さすがに強力な営業力で他社を引き離しています。
2位の日本セレモニーは、冨安徳久社長が葬儀業界に飛び込むきっかけとなった西日本セレモニー山口典礼の源流?の葬儀会社だと思います。3位の出雲殿グループはみなさんご存知の通り(笑)冨安徳久社長が西日本セレモニーの次に入社した会社です。4位のセレマは京都市の会社ですが、専門葬儀社4位の公益社も京都なので京都には大きな葬儀会社が集まっているんですね!さすが葬儀を大事にしているのでしょうか?
そして5位は現在ティアの最大のライバル、と言ってもかなり差を付けられていますが(^_^;)平安会館を展開している平安閣グループです。売上はティアの3.9倍です!

公益社のエンバーミング割合が6〜7割と高いのにも驚きました。土葬が中心のアメリカなどではエンバーミングが普通なのかもしれませんが、日本ではほとんど普及していないと思っていました。
費用も税別で12〜15万円かかるのに、エンバーミングの良さを丁寧に説明すれば7割近い遺族が希望するというのが驚きでした。
エンバーミングすることで遺体の腐敗を防止できるので、葬儀時期を遅らせることが出来たり、生前に近い姿で見送ることができるので、遺族の方々の心のケアにもプラスになるなど、多くのメリットがありそうです。ぜひティアでもエンバーミングに積極的に取り組んでほしいなと感じました。
日本では年間2万人くらいがエンバーミングを行っていますが、そのうちの4〜5千人分を公益社が実施しているそうです。
エンバーミングは遺体を化学的に処理しますが、体液などの取り扱いに注意が必要なものが出るので、専用の施設が必要で、空気も出来る限り外に出ないように施設内は負圧になっているそうです。
薬剤などはアメリカから輸入していて、エンバーミングを行うには厚生労働省認定の資格が必要だそうです。記事でもエンバーミングの施設と技術者の認定は社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)が行っていると書いてあります。現在エンバーミング施設は31ヵ所、認定エンバーマーは約130人だそうです。なんでも協会ができて利権団体になってしまうんですね(^_^;)
ここも厚生労働省の天下り先になっているのでしょうか?
公益社は東京と大阪にエンバーミング施設を1ヵ所ずつ持っているそうです。それなりの規模が必要なので、大手の葬儀社でないとエンバーミング施設を持つのは難しそうです。

来期からは公益社も拡大路線に舵を切り、富裕層が多く住むエリアを中心に出店攻勢をかけて行くようです。田園調布会館は株式会社メモリアルアートの大野屋が運営していたリコルド田園調布をそのまま借りて、公益社 田園調布会館としてオープンしたが、今後は自社会館も検討しているようです。そういった投資資金を捻出するため、(記念配を落としただけという説明ですが)配当を減らしたり、株主優待を半分にしたりしたようです。
地盤の大阪では、2011年の1年間で21もの新規葬儀会館がオープンしており、競合が激化しているそうです。南海電鉄は今年はさらに新規オープンラッシュを迎えているので、公益社と言えども足元を脅かされる怖さを感じているのかもしれません。それが古内耕太郎社長の、T社は名古屋は自社で葬儀会館を展開し、それ以外はフランチャイズで事業展開する考えでフランチャイジーが葬儀会館を展開するが、自社と違ってフランチャイジーでは葬儀の品質を維持することは難しいのではないか?と個人的には感じている。なので現段階ではT社は脅威ではないと判断している という発言になっているのかもしれません。
関西で南海電鉄がいくら多くの葬儀会館を新設しても、ティアの直営会館ほどのサービスは提供できないと思うので、現状ではまったく脅威には感じないようです。逆に言えば、ティアの直営葬儀会館のサービスには脅威を感じているのかもしれませんね(笑)
いくら業界最大手とは言え、公益社社長からこんな風に小馬鹿にされて、南海電鉄子会社で葬儀事業を担当している株式会社グリーフサポートの方々は発奮しないのでしょうか?
ぜひ関西でも公益社に脅威を感じさせるほどにがんばって欲しいと思います。
今後ティアの展開エリアが広がるにつれて公益社とも競合する可能性がありますが、古内耕太郎社長が言うように公益社は大型の社葬や個人葬でも富裕層向けの高単価のセレブ葬をメインターゲットにしています。この点ではティアとは棲み分けができるのかもしれませんね。
それにしても葬儀会社に投資する際は、バランスシートをよく分析して判断してほしいと何度も強調するなど、ティアを強烈に意識していることはありありと感じることができました(笑)

そんな熾烈な場外バトルを繰り広げている上場葬儀会社ですが、株価の推移を見ると古内耕太郎社長の鼻息が荒いのも分かりますね
上場葬儀会社株価推移
上記は過去1年間の上場している葬儀会社の株価推移を比較したものです。
9628燦ホールディングスが圧倒的に投資リターンが高くなっています。次いで2344平安レイサービス、4656サン・ライフが激しい2位争いを繰り広げる中で、2485ティアは断トツの最下位です(泣)ずっと4位キープとは悲しすぎます。
2011年度の期待外れの業績下方修正が大きく影響しています。今期はしっかりと業績も向上させて株主や投資家の信頼を取り戻してほしいものです。
そんな4社の株価推移ですが、期間を変えるとまったく違った姿が見えてきます。
上場葬儀会社株価推移
今度は過去5年間の株価推移を比較しています。
5年というスパンで見ると、ティア以外の3社はマイナス10〜20%程度でどんぐりの背比べ状態です。5年間の長期に渡って保有を続けたら、いまだに含み損を抱えた状態が続いていることになります。私もおかげさまで含み損が続いています(^_^;)
一方で古内耕太郎社長から、葬儀会館を次々と新設し、売上・葬儀件数は伸びているが借金が多くて新規投資に資金を回す余裕がない!とばっさり切り捨てられた名古屋のT社は、2011年は株価が急落したもののそれでも5年間で60%以上の含み益になっています。2010年秋に売却できたら2.5倍になっていたことになります。今さら言ってもしょうがないですが(笑)
財務内容が悪くて今後の成長投資も難しそうなティアなんかに投資するより、投資資金も豊富な燦ホールディングスにぜひ投資して欲しい!と暗に語っていた古内耕太郎社長ですが、どちらに投資した方が報われるのか、数年後?半年後?(笑)の株価を比較して記事にしてみたいと思います。

今後の業績の伸びは燦ホールディングスとティアでどちらが高いのか分かりませんが、株価が出遅れている方が今の相場環境では期待できそうに感じるんですけどね。
かなりバイアスがかかっていますので、割引いて判断してくださいね(笑)
両社が競い合うように株価が上昇していけば、こんなに嬉しいことはありません!
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2010年11月18日

だから、葬式は必要だ。

先日参加したティア岡崎北のオープン見学会ですが、花輪を見ていて何点か気になったことがありました。その1つがこちらです バッド(下向き矢印) 名古屋特殊自動車株式会社 取締役社長の一柳鎨(はじめ)氏です。それにしても難しい名前ですね。
ティア岡崎北
名古屋特殊自動車は名古屋市内の葬儀会社が出資して設立された、霊柩車運送を行っている会社です。たぶん歴史ある由緒正しい葬儀会社のみが出資しているんでしょうね。
一柳鎨氏が書いたのが、タイトルの『だから、葬式は必要だ。』です。
      
同じく幻冬舎から発売された島田裕巳氏の『葬式は、要らない』への一柳葬具總本店社長としての反論的なタイトルの本です。しかし中身を読んでみると、葬儀の必要性に触れた部分は一部であり、主な主張はバブル崩壊以降に新規参入してきた葬儀会社への痛烈な批判になっています。老舗の意地という見方もできますが、それだけ追い詰められているのかな?という危機感も感じます。
『葬式は、要らない』はまだ読んでいないんですが、この本が発売されて以降、葬儀業界関係者から反論などの出版が相次いでいます。それだけ波紋を呼んだ本なので、近いうちに読んでみたいと思っています。
同じ出版社からこのような2冊が発売されるのは、注目が集まっている葬儀ネタで話題を盛り上げたくさん売ろうexclamation×2という魂胆が見え見えですね。そんな幻冬舎もMBOで上場廃止になってしまいます。
株主総会に出席して見城徹社長に、「社長はお葬式は要らないと思っているんですか、それとも必要だ!と思っているんですか?はっきりしてくださいひらめき」と聞く機会もなくなってしまいましたわーい(嬉しい顔)
葬儀が要らないか、必要かは別の機会にして、今回はこの本『だから、葬式は必要だ。』の内容について感じたことを書いてみたいと思います。
すでに物理教師さんが2010年07月05日に記事にしています。こちらもぜひご覧ください。
 次項有 「だから、葬式は必要だ。− 弔いびとが葬儀業界の真実を語る」はかっこ悪い

一柳葬具總本店は自ら言及している通り、133年の歴史を持つ名古屋の由緒ある葬儀会社です。宮大工の初代が葬具の製作を始めたところから葬儀の請負にまで発展してきたので、祭壇などの葬具に対するこだわりは強いでしょうし、葬具にもっと注目が集まってほしい、葬具をもっと使ってほしいというメッセージが強く伝わってきます。副題は「弔いびとが葬儀業界の真実を語る」となっていますが、私の感想では真実を語っているように感じませんでした。
「バブル崩壊以降、低価格を全面に出した新規参入企業が増えて、葬儀業界はおかしくなってしまった。それまでは心ある葬儀社が本来の葬儀を提供していた」という内容が繰り返し出てきますが、私は昔の方がもっと問題があったのではないかと感じます。新規参入が増えたことで問題になっている部分もあるでしょうが、新規参入があったからこそ葬儀に対する関心も高まり、葬儀の内容や価格に対する透明性も向上し、葬祭業界がサービス業としてのふつうの状態に近付いてきていると思います。
ですから22ページの
葬儀業界は本来、人のために尽くすことを主目的とした人々の集まりでした。非常に難しい仕事を立派にこなしているという誇りが、葬儀業界に携わる人々を支えてきたともいえるでしょう。そうした業界が、バブル崩壊以降、葬儀を効率と利益優先で考える新規参入業者によって、いま崩壊しようとしています
という一方的な主張には違和感を感じてしまいます。この主張の通りであるとするなら、バブル崩壊前までは葬儀に不満を感じる消費者はほとんどいなくて、多くの人は価格も含めて葬儀に満足していたということになります。しかし病院や警察に出入りして、死体売買とまで言われたような業界については全く触れず「人のために尽くすことを主目的とした人々の集まりでした」と言い切っているところに疑問を感じますね。
「葬儀を効率と利益優先で考える新規参入業者」のせいで、葬儀業界も価格破壊が進んでいることを嘆いていますが、裏を返せばそれまでは高価格の葬儀が一般的だったということになります。それでももし不満の声が少なかったとしたら、それは葬儀についての情報提供があまりにも少なかったので、不満の感じようがなかっただけなのではないでしょうか?決して消費者が満足していたわけではないと思います。なんかおかしいな〜葬儀価格が高くて困ったな〜と感じつつも、お葬式について不満を言ったり値引き交渉をするのは不謹慎だというような雰囲気作りをされてしまい、言い出せなかった人が多くいたのだと思います。
だからこそ「葬儀を効率と利益優先で考える新規参入業者」にシェアを奪われてしまったのだと思います。消費者はそんなに馬鹿ではありません。お葬式についての情報が増えれば、自分達で比較検討して、身の丈にあった・希望に沿った葬儀を行うと思います。本を出版して嘆かなくてはいけないくらいにシェアを取られたこと自体が、バブル崩壊前の葬儀業者が本当は支持されていなかった、消費者の要望に応えられていなかったという証拠になるのではないかと感じます。

もとが葬具屋さんなので宗教者とも関係が深く、宗教者と葬儀会社が手を取り合って、伝統的な葬儀を行っていかないと日本の葬儀文化そのものがゆがめられてしまうという主張も、違和感を感じます。
価格も含めて不透明な葬儀業界になったのは、宗教界と葬儀会社両方に問題があったと感じています。お布施にしてもあえて価格を不透明にすることで、できるだけ高額を頂こうという意図もあったと思います。というか、イオンがお布施の目安を示したことに対して猛反発したことを見ると、今でも変わっていない人たちもいるようです。消費者が価格が不透明で困っていて不満にも感じているのに、「布施は言われて出すものではなく、出す人が額などを決めるもの」などという木で鼻をくくったような回答をしている全日本仏教会の姿勢にも大きな問題があると思います。そこまで言うなら、2日ほど読経に来てもらうだけなので時給換算して1〜2万円程度のお布施でも、感謝して受取ってもらえるのでしょうか。とてもそうは思えません。桁が違うと一蹴されそうです。
 次項有 【社説】全日本仏教会はイオンの「布施目安」掲載を邪魔するな も参考になります。


そんなわけで、「だから、葬式は必要だ。」を流れている昔は良かった的な内容は、葬儀会社から見ると良かったという自己満足であり、消費者はそうは思っていなかったと思います。
「2000年代ころから、小型の葬儀会館を多店舗展開する新規業者が現れ、徹底した効率経営で低価格を実現し、葬儀件数を集めることで急成長している」という新規参入の葬儀会社を執拗に批判していますが、名古屋でこの条件を満たすのはたぶんティアしかありません。名指しこそしていないものの、ティアを標的にして批判を展開しているように思えてなりません。
見積価格の不透明性についても49ページで、ある新規参入の葬儀会社は、100万円ほどの葬儀価格が会員になると半額の50万円ほどになると宣伝していて、二重価格ではないか?と批判しています。ティアのホームページによると、祭壇価格58万円の蒲公英(たんぽぽ)・アイリスプランだと、祭壇+基本祭壇まわりで一般価格は102.7万円のところ、ゴールド会員になると52.2万円になると書いてあります。割引率49%でありまさに本の中で指摘している通りです。ここからもティアが標的にされているなと感じます。

私から言い訳させていただきますと(あくまで1株主の考えですが)、ティアの一般価格は一柳氏が「葬儀業界は本来、人のために尽くすことを主目的とした人々の集まりでした」と言っている時代の、歴史ある葬儀会社の方々が、葬儀業界の都合で勝手に目安にしていた価格をベースにしています。つまり「バブル崩壊以降、参入してきた葬儀を効率と利益優先で考える」新規参入業者がいなければ、今でも目安としてまかり通っていたかもしれない葬儀価格です。価格を不透明にして暴利をむさぼっていた、旧来の葬儀業界へのアンチテーゼとして新規参入したティアにとって、旧来の価格とティアの打ち出した適正価格の間に、あまりにも差があることを分ってもらうために、敢えてこのような50%近い割引率を表示しているのだと思います。二重価格と批判する前に、このような高い価格で葬儀を消費者に押し付けていた業界の慣習を批判して欲しいものです。
さすがにティアと思われる新規参入業者を批判し続けてきたので、最後の最後で
いつしか、一柳は社葬専門葬儀社、一柳の葬儀は高い、といったイメージが先行するようになってしまいました」という反省の弁を述べていますが、その前文では
いつしか名古屋人の理想は、葬儀は覚王山日泰寺で一柳葬具總本店のコーディネートによって出す、とご当地本にまで紹介される、名古屋を代表する葬儀会社として認めていただけるようになりました」と、しっかりPRしています。
名古屋人の理想の葬儀会社であるなら、ここまで新規参入業者を批判しなくてもいいと感じますし、大人気ないように感じてしまいます。葬儀会館での葬儀が増えて、一柳葬具總本店が得意とする葬具の出番が少なくなっていることに、危機感を感じているように思えてなりません。
本の中でも宗派ごとに違う葬具の写真を掲載し、多種類揃えることを促してPRに努めています。
さらには「低価格で葬儀を提供するにはコストを抑える必要があり、葬儀に必要な祭壇、葬具、会館の椅子やテーブルといったものにはお金をかけず、投資コストを極力抑えている、運営コスト削減のために、徹底したマニュアル化でオペレーションの効率化に注力している」と批判しています。特に、宗教宗派にはあまりこだわらず、祭壇道具は数種類しか用意していない、祭壇は式場に備え付けて使い回すとまで書いていて、もっとたくさん祭壇道具を買って欲しいんだな〜という感じがしてしまいます。祭壇は使い回すのが普通ではないんですか?1回使ったら解体して捨ててしまうんですか?それなら祭壇もたくさん売れるでしょうが、エコの時代にそんなことを薦めるのは、時代のニーズに反しているんじゃないですか?
まあ1回1回解体しなさいと言いたいんでしょうけどね。

そもそも葬儀に祭壇や葬具は必要なのでしょうか?椅子やテーブルにお金をかけて、その分価格が高くなる葬儀を消費者が望んでいるのでしょうか?かなり時代錯誤的と言うか、消費者のニーズとかけ離れているように感じます。もちろん高価格で豪華な葬儀を希望する人もいますので、そういったニーズに応えることも大事ですが、一柳葬具總本店がそういった葬儀を目指すなら、ターゲットとする顧客層がまったく違っているんですから、低価格の葬儀会社を批判するのは筋違いのように感じます。逆に、ここはギリシャ神殿かexclamation×2というような豪華な葬儀会館を作り、高い葬儀価格を押し付けている葬儀会社を批判して欲しいものです。

そして何度も繰り返して自宅での葬儀を薦めていて、新規参入業者は自宅や寺院での葬儀を受け付けないと批判しています。ちなみにティアは自宅でも寺院でも集会所でも対応しています。特にここ1年ほど会社説明会でもそう強調しています。これは一柳さんの影響なのかもしれませんね。

確かに自宅での葬儀ができれば、喜ぶ故人も多いかもしれませんが、現実的には困難な環境になってきています。都会ではマンションなどに住んでいる人が多いですし、親族や弔問客用の駐車場の問題もあります。こういった環境変化のなかでも旧来型の伝統的な自宅での葬儀を薦めるのは、単に一柳葬具總本店が葬儀会館を2つしか持っていなくて、自宅や寺院での葬儀を得意としてきたからなのではないかと感じます。おわり部分で、「一柳葬具總本店は、いつの時代にも社会のニーズに合わせ、葬儀の新しい形を積極的に世の中に打ち出してきました」という部分と矛盾しているように感じます。自宅での葬儀を薦める意義は分りますし、故人や遺族が自宅での葬儀を希望して、実際にそれが可能ならその方がもちろんいいと思います。しかしそれが難しくなってきて、社会のニーズが会館葬に移ってきたのなら、「いつの時代にも社会のニーズに合わせる葬儀会社」であればそのニーズにいち早く対応して、今では名古屋で一番葬儀会館を持つ葬儀会社になっていてもおかしくないと思います。いまだに2会館しか持っていないということは、社会のニーズを読み違えているか、一柳葬具總本店の考えを頑なに消費者に押し付けているとしか思えません。
新規参入業者を批判する前に、自らの問題に気付き修正していくことが大事だと思います。葬儀をビジネスと捉えている会社が多いと批判していますが、葬儀は立派なサービスビジネスです。利益もきちんと出て、永続できるビジネスモデルを構築しないと、結局は会員の方々などお客様に迷惑をかけることになります。株式会社一柳葬具總本店はビジネスではなく営利は追求しないのであれば、株式会社よりNPO法人にでもなればいいと思います。
もちろん利益追求だけが目的の葬儀会社は困りますが、そんな会社は「新規参入が続き競争が激しくなった」いまの葬儀業界では生き残っていけないでしょう。消費者はしっかりと見ていると思います。ネットが普及して口コミもあっという間に広がりますからねexclamation×2


一柳葬具總本店には、他社を批判するより自らのポジションをしっかり見つめ直して、一柳葬具總本店らしい葬儀の提供に力を入れていって欲しいと思います。もちろん問題のある会社について批判することは大事ですが、価格が安くなって困るからとか、競争が激しくなって困るから他社を批判するというのでは、ますます消費者から見放されると思います。
名古屋人の理想であり、名古屋を代表する葬儀会社と言うのなら、競争など大歓迎だ!ぜひ当社と比較して欲しい手(チョキ)というくらいの心意気で頑張って欲しいものです。
まだまだ書きたいことはたくさんあるんですが(著名人を起用してテレビCMを始めたり、そこに社長が出ていたり、一柳の会員システムは20%引きになったりなど)、あまり批判が過ぎてもいけませんので、このくらいにしておきます。
私の感じる印象では、ティアと思われる新規参入企業のやり方を痛烈に批判しながら、一方では中途半端に真似しているような感じがしてしまいます。批判するなら己のやり方を貫く、社会のニーズに合わせるなら、他社を批判するのではなく他社の良い所は積極的に取り込む、そういった姿勢の方が潔いのではないでしょうか。
よきライバルとして、葬儀業界の地位向上のためにも正々堂々と競争して欲しいものです。
葬儀の予算をきちんと決めて、その範囲内で希望に沿った葬儀プランを考えてもらうなど、参考になることもたくさん書いてあるんですが、全体を流れる新規参入業者への批判トーンがどうしても気になってしまい、かなり長い記事になってしまいました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この本は名古屋市図書館にもありますので、気になった方はぜひ読んでみてください。
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2010年11月11日

ファミマ、葬儀ビジネスへ参入!

日刊工業新聞のホームページに11月9日付けで上記の記事が掲載されています。
 ファミマ、葬儀ビジネスへ参入−パッケージ商品投入

今回も物理教師さんのブログでニュースを知りました。
いつもありがとうございます。
物理教師さんの鋭い指摘もぜひご覧くださいね。
次項有 考える葬儀屋さんのブログ

日刊工業新聞の記事では「ファミリーマートは葬儀ビジネスに参入する方向で検討を始めた」そうですが、「葬儀をパッケージ化して料金を透明化するほか、要請があれば僧侶の派遣も視野に入れる構想」というのはイオンのビジネスモデルとほとんど同じように感じます。
さらに言えば、10月に葬儀仲介業に参入を発表したSBIライフリビングのくらべる葬儀とも同じような感じがします。イオンも始めたし手軽で儲かりそうなのでうちも参入しなければexclamation×2みたいな感じで参入が加速しているのでしょうか?
記事ではさらに「流通業界ではイオンが全国の葬儀社をネットワーク化し本格参入しており、ほかの大手流通業も参入を検討している」そうです。
他の大手流通業というとセブン&アイグループ?くらいしか思い浮かばないんですが。
ますます葬儀業界に注目が集まりそうですねるんるん
下記の10月5日の記事もご覧くださいね。
 『くらべる葬儀』SBIグループが葬儀社紹介サービスに参入!

物理教師さんも書いていますが、どこも既存の葬儀会社を傘下に集めて葬儀を紹介するビジネスモデルなので、先に有力&優良葬儀会社を組織化した方が有利だと思いますし、切り崩すには仲介手数料のダンピング合戦になっていくのではないかと思います。
先行しているイオンは、組織化した傘下の葬儀会社に、他の参入企業とは契約しないような条件を契約に盛り込んでいるのでしょうか?
そういった契約が盛り込まれていたら、紹介件数や仲介手数料を天秤にかけて、どこの仲介会社と契約するか判断するでしょうし、独占契約でなければ自力でお客様を集められない葬儀会社は、複数の仲介企業と契約するのではないでしょうか。


どちらにしろ知名度があり自社でお客様を集められる葬儀会社は、高い仲介手数料を払ってまで規格化された葬儀を受注しないと思います。葬儀仲介会社間の競合が激しくなれば、そこに頼らざるを得ない葬儀会社にはメリットが出てくるかもしれませんが、そのような葬儀会社のなかに優良葬儀会社がどの程度あるのか?は疑問に感じますね。
地域に密着して心のこもった葬儀を良心的な価格で提供してきた優良葬儀会社なら、高い手数料を払ってまで紹介に頼る必要はないと思うんですが。
顧客基盤を活かした大手流通業からの参入が増えていますが、そう考えるといまの葬儀仲介ビジネスモデルは、少し問題というか矛盾を抱えているのではないかな〜と感じます。
まあ葬儀業界にスポットが当たるという面ではいいことなのかもしれませんね。しかし日経新聞ではまったく報じられていませんね。
「具体的な参入時期は明示していない」とのことなので、あくまでもイオンの現状を分析しながら検討をしている段階なのかもしれません。イオンの動向を分析している会社はたくさんあると思いますし、その意味では「ほかの大手流通業も参入を検討している」というのも間違ってはいないのかもしれません。葬儀仲介業はリスクは少ないと思いますが、そんなに儲かるビジネスではないと思いますよ!葬儀価格の低下はまだ続きますし、葬儀会社の利幅も以前と比べると縮小しているので、高い仲介手数料を払うと葬儀の質がさらに低下してしまいます。志の高い葬儀会社なら安易に葬儀仲介会社には頼らないような気もしますしわーい(嬉しい顔)

ティアを応援している私の感想なので、かなりバイアスがかかっていることはご了承くださいねわーい(嬉しい顔)
でも葬儀の仲介手数料ってけっこう高いらしいんですよexclamation×2繰り返しになりますが、まじめに事業を行っている葬儀会社には、参加するメリットはあまりないように感じるんですよね。
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今日はティアの決算発表日なんですが、急遽映画を3本立てで見に行くことにしました(笑)
なので決算分析は夜中になってしまいそうです。
結局上方修正は発表されませんでしたが、どんな決算を発表してくるのか注目ですねるんるん
posted by Zaimax at 12:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 競合会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月29日

愛昇殿を展開する愛知冠婚葬祭互助会が所得隠し!

名古屋の大手冠婚葬祭互助会の愛知冠婚葬祭互助会の子会社が税務調査を受け、約9億円の所得隠しを指摘されていたことが27日分かったそうです。

 次項有 大手葬儀社グループが所得隠し=9億円、不動産証券化絡み−名古屋国税局
私はまったく気付かなかったんですが、物理教師さんから情報をいただきましてやっと気付きました。
地元なのに恥ずかしい限りですね!
所得隠しをしていたのは装飾品販売「ブライダルサービス」など子会社3社ですが、互助会が結婚式場や葬儀場を証券化した際、投資で得た配当の一部約9億円を業務委託料として互助会に支払ったものの、業務委託の実体がないと国税局に判断され、架空経費の計上で所得を少なく申告し、課税を逃れたと判断されたようです。
国税局は重加算税を含め計約3億円を追徴課税し、3社は既に修正申告したようです。
2010年10月27日(水)の12時35分に時事通信から配信されていますが、10月28日の中日新聞にはそのような記事は載っていなかったように感じます。すみずみまで読んだわけではないので、また確認してみます。
愛昇殿は中日新聞にはたくさん広告も出していますし、訃報も大量に掲載しています。中日新聞にとっては大事なお客様なので、悪いニュースは載せていないのかもしれませんね。


所得隠しの舞台になったのが装飾品販売子会社だそうですが、冠婚葬祭互助会のグループ会社で行っている宝石販売や旅行の斡旋などはいろいろ問題があるんじゃないかな〜と感じています。
名目上は互助会会員へのサービスの一環ということなんですが、戦後間もない頃とは違い、宝石などの装飾品販売会社も身近にたくさんありますし、専門店で買った方が種類も豊富でお値打ちに購入できると思います。旅行などもHISやJTBなどの専門店の方が品揃えも豊富なのに、互助会がわざわざ旅行商品などを提供しないといけないような時代ではなくなっています。
昔は意味があったのかもしれませんが、今では単に周辺業務でも儲けるために続けているように感じてしまいます。互助会会員からするとサービス提供というより、一般より高いものを買わされているような感じがします。葬儀・結婚式ともに他社との競合が厳しくなり、さらに周辺業務で稼ごうという意識が強くなっている互助会もあるのではないでしょうか?
本当に会員へのサービスを考えたら、そんな周辺業務に力を入れるより、本業に力を入れたほうがいいと思うんですけどね。ちょっと話が逸れてしまいました。

私の近所でも名古屋トップの平安会館がオープンして、競争が激しくなっています。近くには愛昇殿と紫雲殿があり、にわかに競合が激しくなってきて新聞折込チラシも頻繁に入るようになってきました。
先日も愛昇殿のチラシが入っていて、
 創業55周年 愛昇殿グループの葬儀施行数 年間18,000件の実績
 愛昇殿はゆったり葬儀を提案します。
 同業他社には真似のできない、お値打ち価格の葬儀を実現いたしました。

という大きな文字が躍っています。裏面には、
 愛昇殿55年の実績、経済産業大臣許可の安心と信頼
と書いているのに、裏では所得隠しを指摘されていたんですね。
愛昇殿でもティアの真似をして、ホームページで生前見積もりができるようになったようです。「愛昇殿では明確な明細金額をご確認いただいております」とも書いてあるので、ティアとの競合上価格も明らかにせざるを得なくなり、「同業他社には真似のできない、お値打ち価格の葬儀を実現」したために利益率が低下し、なんとか手元に残るお金を増やそうといろいろな会計操作を考え出したのでしょうか。
それにしても年間18,000件の実績とは驚きです。そんなに葬儀を受注しているんですね。
その点からすると、利益率が低下してなんとかお金を手元に残しておきたい!というより、18,000件も葬儀を施行して儲かりすぎて笑いが止まらない(笑)が、そんなに儲かっていることが分るといろいろ指摘されそうなので、費用を多めに計上して儲けを過少申告したという可能性の方が高いのかもしれません。
葬儀業界に注目が集まっているので、儲け過ぎなのも気になるような状況になってきたんでしょうか。いろいろと背景は考えられますね。

先週からナサケの女という国税局を舞台にしたドラマが始まりましたが、まずはFX取引の脱税が取り上げられ、昨日はコンサルタント会社だったようです。先日マネパの会社説明会に参加し、奥山社長がドラマを紹介していたので、昨日はぜひ見てみようと思っていたんですが、気付いたら22時を過ぎていましたわーい(嬉しい顔)
もうテレビを見るなどという習慣が完全になくなっています(^_^;)ネットがあれば十分ですね!
葬儀業界もなにかと話題の業界ですし、不透明な部分もたくさんあるので、今回の愛昇殿のように不明朗なお金の流れもたくさんあるんじゃないかと思います。
そのうちナサケの女にも、価格が不透明でぼろ儲けしているexclamation×2でも課税は誤魔化しているexclamation&questionみたいな感じで葬儀業界が登場したりしてexclamation&question
あまり悪いことで話題になるのは困るんですが、最近注目の業界だけにありそうで怖いわーい(嬉しい顔)
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posted by Zaimax at 11:31 | Comment(4) | TrackBack(0) | 競合会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月05日

葬儀社紹介サービス参入の影響を考える

昨日『くらべる葬儀』SBIグループが葬儀社紹介サービスに参入! という記事を書きましたが、ティアにはどんな影響があるでしょう?という質問をいただきましたので、私の考えを書いてみます。

葬儀紹介サービスには、以前から多くの会社が参入しています。このブログのアドセンス広告を見てもらえば分るように、葬儀ステーションとかいろんな紹介サイトがあります。
そんな中でも一番力を入れていて最大規模なのがイオンのサービスです。
昨日参入したSBIライフリビングのホームページと比べるとかなり差がありますね。

   イオンのお葬式 ホームページ

   くらべる葬儀 のホームページ

現時点で450社以上の提携葬儀社があり、全国2,600ヵ所以上の斎場・ホールで葬儀を行うことができます。ホールがないのは富山、鳥取、島根の3県だけです。
この3県は地元の葬儀社の結束が固いんでしょうか(笑)
イオンは2009年9月から葬儀の紹介ビジネスに参入しています。ほぼ全国を網羅する規模で、地域の葬儀会社と契約し、イオンが決めた葬儀内容と価格の6プランから選ぶことができます。
6プランの価格は、29.8万円、39.8万円、59.8万円、79.8万円、108万円、148万円です。端数を付けるなど価格設定が小売業らしく感じますね。
イオンの葬儀を請け負う特約葬儀社は、決められた内容で葬儀を行う必要があり価格も決められています。さらには一定の割合を仲介手数料としてイオンに支払う必要があります。イオンは全国平均の半額という低価格のプラン価格を打ち出していますので、内容も決められたうえに、さらに仲介手数料を取られるので、あまり参加するメリットはありません。自力での葬儀受注が難しい小さな葬儀社や寺院以外は参加するメリットがあまりないように感じます。
この仲介手数料も意外と高いという噂がネット上では流れていて、20〜30%程度ではないかと思われます。低価格に決められた上に高い仲介手数料をイオンに支払う必要があるので、よく全国でこんなに多くの提携葬儀社が集まったな〜というのが正直な感想です。

紹介する葬儀社は、イオンがしっかりとチェックした優良な業者であり、見積書・請求書ともイオン経由でしっかりチェックするので安心です!と宣伝しています。
一見そうなのか、安心だな〜と感じるかもしれませんが、イオンが見積書・請求書をチェックするのは、仲介手数料をきっちりと取るためではないかとも感じます。葬儀価格の一定割合がイオンに入るので、特約葬儀会社に誤魔化されないように請求額もイオン経由にしているのではないかと思います(笑)まあ利用者にもメリットがあるならいいんですが。
イオンは社会貢献の面とか、不透明な業界を変えていきたいexclamation×2という高貴な理念を強調していますが、葬儀価格以上に不透明なお布施については、ホームページで目安を載せていたのに、僧侶団体から抗議を受けるとすぐに引っ込めてしまいました。不透明な業界を変えていきたい!イオンが葬儀に参入したのは社会貢献の面もある!というなら、もっと公の場でお布施について議論して欲しかったと思いますし、葬儀会社からもらう仲介手数料も公開して欲しいと思います。
私から見ると耳障りの良いことを言っていますが、本当は多くの顧客を抱えたイオンが葬儀も紹介すれば、かなり紹介料が儲かるんじゃないかるんるんというところがスタートになっているような気がしてなりません。葬儀価格を透明にして消費者に貢献したいというのであれば、まずは仲介手数料部分も透明にして欲しいですね。寺院との関係については、紹介料を頂いていませんひらめきとホームページも明記していましたが、なぜ寺院だけ特別扱いなんでしょうか?いろいろと疑問に感じますね。


ティアもイオンの特約葬儀社に参加しています。最初に話があった時には、あまりにも不利な条件だったので断りましたが、カンブリア宮殿に出演しティアの知名度が上がったので、再度イオン側から歩み寄ってきて契約したようです。それくらいイオンにとってメリットのある契約内容になっているのだと思います。
愛知県では大手では、ティアと紫雲殿がイオンの葬儀に参加しています。イオンからの葬儀の紹介はあまりないようです。私もイオン参入当初は衝撃を受けてましたし、その後もいろいろと調べていますが、葬儀業界内からはイオンが参入してもほとんど影響ない、イオン社員の葬儀を紹介している程度ではないか、というような反応が多いですね。

今回のSBIライフリビングの『くらべる葬儀』もそうですが、比較サイトが増えて安い価格が一人歩きを始めると、今まで価格を不透明にして高い価格で葬儀を行っていた会社から厳しくなってきます。ティアの場合はもともと適正価格を打ち出しているので、比較サイトが増えてもそれほどマイナスの影響はないと思います。価格を気にする消費者が増えれば、逆に適正価格のティアにとっては比較対象となることができて、メリットになる部分もあるかもしれません。

しかし価格.comをみても分るように、ネット上の価格競争は利益を極限まで削った消耗戦になりかねないので、葬儀単価の下落に拍車がかかる恐れもあります。現状では葬儀についてはネット上では完結しているサイトは大手ではないので、そこまでの消耗戦はありませんが、今後はどうなるか分りません。価格下落が進めばティアの適正価格も割高に感じられる時がくるかもしれません。
また、葬儀は家電製品とは違い、1つとして同じ葬儀はないので、単純に価格のみを比較するのは無理があると思います。どれだけ遺族の要望を取り入れられたか、満足していただいたか、などが抜け落ちてしまいます。口コミ掲示板というものもありますが、葬儀に対する要望は人それぞれであり、家電製品などとは違って難しい面もあるように感じます。

価格比較サイトがコンテンツを充実させていくにつれて、葬儀業界も影響を受けるようになってくると思いますが、当分はそれほど大きな影響は受けないのではないかと思います。比較サイトなどに頼らなくても自力で顧客を集めることができれば問題ありません。
安易に比較サイトに頼って紹介してもらうより、時間はかかるかもしれませんが地道に1件1件の葬儀に取り組み、お客様に満足いただき、またお願いしたい!と思われるような葬儀会社になることが大切です
ティアのブランド価値を高め、着実に全国展開を進めながら、これからも比較サイトに頼らない成長を続けていって欲しいですねわーい(嬉しい顔)
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『くらべる葬儀』SBIグループが葬儀社紹介サービスに参入!

イオンに続いてSBIライフリビング株式会社(8998)が葬儀社紹介サービスに参入します。
『くらべる葬儀』ブランドで、全国の葬儀社を比べて安心というキャッチフレーズになっています。

   次項有 くらべる葬儀 のホームページ
全国の葬儀社と言いながら、現状で参加しているのは19社(2010年10月4日)の葬儀会社に留まっているようで、13の県でサービスを提供しています。
イオンと比べるとかなり参加している葬儀会社が少ないですね。これだけを見ると十分に時間を掛けず急ごしらえでサイトをオープンさせたという感じがしてしまいます。こんな少ない葬儀会社数では、比較見積もりなど有効に機能しないと思うんですが。
サイトには くらべる葬儀厳選の葬儀社が対応致します。 と書いてあるので、量より質を重視して少数精鋭にしているのかもしれませんが、19社で全国の葬儀社を比べて安心というのは言いすぎですよね(笑)
あれだけ準備して参入したイオンでさえ苦戦しているように感じるのに、2番煎じで参入してきて勝機はあるのでしょうか?まあお手並み拝見といったところですね。

Q&Aの中で、葬儀費用ってどれくらい?という項目があり、全国平均237万円に対して中部地区は379万円と一番高くなっています
かなり違和感を感じますね。愛知県ってそんなに葬儀費用が高いかな?
アンケート対象は全国で335名であり、無回答を含むとなっています。実際のデータ数がいくつなのかも分りません。たまたま中小企業の社長などで社葬的な規模の葬儀が含まれていたら、平均単価を引き上げることになりますし、こんなに地域によって差が大きいものでしょうか?データの参照元は、(財)日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査」平成15年9月実施となっています。7年も前なので、互助会の全盛期で葬儀費用が高かったのかもしれませんね。今ではかなり下がっているのではないかと思いますが。
さらには、日本消費者協会の最新の調査が、2010年10月1日発売の「月刊消費者10月号」に載っているようです。考える葬儀屋さんのブログで紹介されています。

   速報 日本消費者協会の「葬儀費用」発表ぴかぴか(新しい)
記事によると今回の平均は200万円で、3年前の2007年調査時の平均231万円と比べると31万円の減になっています。2003年のデータ237万円と比べると37万円安くなっています。それにしてもSBIライフリビングは、2007年のデータを使わずさらにその前の平成15年の調査データを使っているのはなぜなんでしょうか?まさか、この頃の高い価格と比較して、『くらべる葬儀』はこんなに安いですよexclamation×2って言うつもりではないですよねexclamation&question
サイトを見ているといろいろと疑問が湧いてきます。


葬儀会社に紹介することで、SBIライフリビングは仲介手数料を取るビジネスモデルだと思いますが、どのくらいもらうんでしょうか。イオンも同様のビジネスモデルですが、仲介手数料がかなり高いとネット上で話題になっていました。SBIはネット系の企業なので、この点でも価格破壊でイオンより低料金で攻勢をかけてくると思われますが、イオンとの間で葬儀社の争奪戦になるのでしょうか?規模が大きくなってくると仲介手数料のダンピング合戦になるかもしれませんね。

新比較サイト「くらべる葬儀」オープンに関するお知らせ 左斜め下 によると、
   新比較サイト「くらべる葬儀」オープンに関するお知らせ プレスリリース

10月10日時点の予定で、登録葬儀社数は50社になり(現状19社)、カバーエリアは日本全国330市区になるそうです。1週間後にそこまでの規模になるのなら、なぜ今の段階で発表するのでしょうか?10月10日に50社規模で参入します!と発表すればいいと思うんですが。
他社に先を越されないうちにということなんでしょうか?
これからも比較サイトの参入があるのでしょうか。葬儀について情報が増えるのはティアにとっても悪いことではないと思いますが、葬儀業界にどんな影響が出てくるのか気になりますね。

それにしてもここまで記事を書いてきて、私もバイアスが掛かっているな〜と改めて感じました
比較サイトの新規参入なんて大したことない!と思い込みたいような記事になっています(笑)
もう少し時間をかけて、影響を冷静に考えてみたいと思います。
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2010年09月08日

葬儀関連上場企業を追加!

2010年7月23日にジャスダックに上場したアイ・ケイ・ケイ(2198)という会社が葬儀ビジネスも行っていたので、上場している葬祭関連企業一覧の記事に追加しました。

   次項有 上場している葬祭関連企業一覧
福岡県や北陸中心にハウスウエディングを行っている会社ですが、子会社の株式会社極楽で葬儀も行っていて、佐賀県で4会館を運営しています。株式交換方式によるM&Aで葬儀ビジネスを手に入れたようですが、買収前のブランド「九州公善社」の商号で葬儀ビジネスを行っています。
売上に占める割合は3%程度であり、大部分が結婚式なので葬儀関連企業というほどではありませんが、一応載せました。
経営戦略を見ると主力のウェディング事業に力を入れていくようで、葬儀事業については何も触れていませんでした。この点からもそれほど葬儀関連企業というわけではないですね。
株価指標的には割安ですが、まだ上場して1ヵ月半ほどですし、様子を見た方がいいと思います。やはり新規上場企業は1年ほどは様子を見て、業績修正の状況や株価推移をチェックした方がいいと思います。上場当初は人気もあり売買も活発でそれなりの株価になりますが、その後は人気が離散し出来高が急激に細って株価も低迷するのが一般的な値動きです。
ティアもそのような経緯を辿っています。上場当時の高値で買った人は、4年経ってやっと利益が出る水準に回復してきたという状況です。この間順調に業績を伸ばしてきてもこんな状況ですから、福岡県や北陸に展開しているアイ・ケイ・ケイは、知名度などの点でさらに厳しい状況だと思います。
買うなら1単位だけ買って株主総会などに出席しながら様子を見る程度にとどめた方がいいと思いますが、福岡では株主総会に出るのも大変なので見送りになりそうです(笑)


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2010年08月23日

平安会館比良斎場のオープン見学会

建設が進んでいた平安会館比良斎場のオープン見学会が、8月20日(金)から22日(日)にかけて行われました。私は22日の昼ごろ見に行ってきました。
平安会館に足を踏み入れるのは初めてですexclamation×2
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平安会館比良斎場
会場周辺には係員も多数配置されていて、多くの見学客で賑わっていました。さすが名古屋市内最大の葬儀会社平安会館だな〜と実感させられました。名古屋市内でも外れに位置する葬儀会館で、これだけの集客ができるんですからやはり力があるんだなと感じました。
入り口では館長が出迎えていましたが、女性の館長でした。このあたりも人材の活用が進んでいる印象を受けますね。
受付でアンケート用紙と抽選券を渡され、2階から順に見学していきます。外観からはコンパクトな葬儀会館なので、1ホールとおもっていましたが2ホールありました。
平安会館比良斎場
2階には大ホール、法要室、会食室などがあり、厨房も備えていました。提供する料理は館内の厨房で調理するので、できたての熱々を楽しんでもらえるそうです。この規模の葬儀会館で厨房まで備えているとは意外でした。会食室には料理例も並べられていましたが、価格は表示されておらず口頭での説明でした。このあたりは旧来の葬儀会社という雰囲気ですね。他社は料理の価格も表示しているので、明確にすればいいのにと感じました。
続いて寺院用の控え室、家族控え室を見学しました。寺院用の控え室は昼間しか使わないので、入り口が2つ用意されていて夜は家族用控え室としても使えるようになっていました。2部屋使えると本当に広々とした感じで、親戚などが来てもゆっくりできそうに感じました。別室なので疲れた人が休む場所としても使えます。寺院控え室を2通りに使えるというのはいいアイデアだなと感じました。
続いて大ホールに行きましたが、ホール内には大きな祭壇が飾ってあり、テーブルがたくさん用意されていて互助会への説明・勧誘会場になっていました。
遺影が液晶画面になっていて、背景が時々変わっていました。遺影がデジタルとは葬儀業界でもデジタル化が進んでいるんだな〜と感じました。
デジタル表示なら何種類か作成しておいて、葬儀中とその他の時間で映す写真を変えたりすることも簡単ですね。葬儀中は真面目な顔(笑)、それ以外の時は故人らしい表情の写真にすることもできます。いろんな使い方ができそうですね。


ここを通り抜けると1階に降りて小ホールの見学となります。
こちらは少人数の家族葬などに適した大きさです。大きな花祭壇が飾ってありました。
親族控え室のバスルームにはジャグジーも設置されているそうで、ホテル並みの設備だそうです。家にいるよりゆっくりくつろげそうですね。
以上で見学は終わり、外に用意されているテーブルでアンケートに記入し、抽選会場の係員に渡します。抽選はコンピューター画面を使って行われ、私は洗剤が当たりました。参加者にはティッシュボックス3箱ももらえて、奥の休憩場所に案内されました。ここには座る場所が用意されていて、お茶やアイスクリームのサービスが行われていました。
平安会館比良斎場
   抽選会場の様子 グッド(上向き矢印)
抽選会場前では子供向けのスーパーボールすくいや風船プレゼントも行われていました。季節のお花の即売会も開催されています。お葬式にお花は欠かせないので、オープン見学会ではお花の即売会が行われることが多いですね。
大抽選会の賞品は下記の通りです。
 A賞 横浜楼食事券2千円分
 B賞 食べるラー油
 C賞 小林製薬のチンしてこんがりから揚げ&魚焼パック
 D賞 アタックバイオEXジェル1kg
 E賞 パンの缶詰

抽選に参加できるので何度も来ている人がいるそうで、説明はもう聞いたからいい!といそいそと抽選会場に向かう人もいるそうです。私もこちらにいたら2回ほどは見に行ったかもわーい(嬉しい顔)


見学会に参加した感想は、暑いなか見学者もたくさん来ていましたし、平安会館は強力なライバルだな〜と実感しましたね。
お土産もありがとうございましたるんるん
平安会館比良斎場
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2010年08月15日

愛知県での競合他社の近況

ティアのホームページ情報によると、8月13日(金)の岐阜新聞朝刊7面にティアに関する記事が掲載されたそうです。どんな記事なのか気になりますね!
こちら名古屋では岐阜新聞を見れる場所はあまりなさそうなので、岐阜県在住の方の情報をお待ちしております。

ところで、家の近くに平安会館がオープンしました。20日(金)〜22日(日)までオープン見学会が開催されます。時間があれば行ってみようと思っています。
そんな平安会館ですが、オープン前からすでに葬儀を受注していましたexclamation×2
さすが名古屋市内シェアトップの平安会館ですね。互助会でしっかりと会員を囲い込んでいるので、会館ができるとすぐに葬儀の依頼が来るんですね。案内看板を見て、やはり平安会館は強いな〜と感じました。

平安会館のオープンイベントは、空クジなしの大抽選会と「日々ニコニコ過ごすにはるんるん」と題されたトークセミナー、ご葬儀納得相談会です。子供向けのスーパーボールすくいや休憩コーナーなども用意されています。
空クジなしということで、来場者全員にはBOXティッシュ3箱がもらえるようです。
1等には「横浜楼さん」お食事券2,000円分になっています。
横浜楼というのは、平安会館比良斎場の通りを挟んだ向かいにある中華料理屋さんです。近くのお店のお食事券をプレゼントすることで、地元の反発を抑え、地元に溶け込もうという戦略のようです。トークセミナーも有名人を呼ぶのではなくて、地元の人を講師としていて地域に溶け込もうという感じが表れていますね。
このあたりはさすが新規オープンに慣れているな〜と感じます。


比良斎場は2階建ての葬儀会館で、平安会館にしてはかなり小型の葬儀会館になります。ハードについてはティアの真似をしてきているものと思われます(笑)
チラシを見ると、「愛知県最大のネットワーク、平安閣グループの葬儀会館がいよいよオープン」となっており、愛知県そして名古屋市ではティアの最大のライバルですね。
その他にも3つのNo.1と題して、
(1)一番多くのご葬儀をご指名いただきました。
   2009年1月〜12月、名古屋市内、自社調べ
(2)名古屋市・愛知県で最多の斎場数 愛知県下39斎場
   平成22年10月オープンの守山区「志段味斎場」含む
(3)葬儀会社を選ぶ基準のひとつ「葬祭ディレクター」在籍者No.1
   平安会館83名、プレア・メモワール28名、合計111名(2010年1月現在)

と書かれています。人によっては愛昇殿グループが名古屋ではトップだという意見もありますが、現在の名古屋市内1位、2位と思われる平安会館とティアは、平安会館が名古屋市内No.1と認めています。私が市内で看板を見る印象でも、平安会館が名古屋市内トップなんだろうな〜と感じます。1つの看板に3件も名前が書いてあることもありますからねがく〜(落胆した顔)
その他の葬儀会社も各社のNo.1を掲げていますが、各社違いが現れていて面白いですね。
ティアの場合 日本で一番「ありがとう」といわれる葬儀社を目指しています。
紫雲殿の場合 「安心できる葬儀」名古屋市 第1位(全国8位)
        週刊ダイヤモンド(2月13日号)特集「安心できる葬儀」都道府県別ランキング
平安閣は上記の通り3つのNo.1を掲げています。
愛昇殿の場合 愛昇殿は、ゆったり葬儀。
最近は特に何かでNo.1というものは掲げていないようです。愛昇殿は全国で40会館を運営しているようですが、愛知県No.1は平安会館ですし、ティアはフランチャイズ会館を含めれば全国で41会館を運営しているので、会館数では愛昇殿を上回っています。どちらもNo.1はうたえません。ティアの成長で立ち位置が中途半端になってしまい、3日間かけて行うゆったり葬儀。を掲げているようです。


ティアは名古屋市内に18会館運営しており、平安会館は19会館(10月オープン予定も含む)、愛昇殿は12会館です。現状では名古屋市内会館数No.1はティアと平安会館ですね。
平安会館は名古屋市内では圧倒的にトップですが、まだ見学したことがないので、比良斎場の見学会に行ったら、またレポートしてみたいと思います。
平安会館は56年の長い歴史があるそうです。その点ではまだ13年そこそこのティアが会館数で肩を並べているというのは凄いことですねわーい(嬉しい顔)
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2010年07月03日

燦ホールディングスの株主総会

本当に久し振りの更新になってしまいましたあせあせ(飛び散る汗)
6月後半は株主総会シーズンなので、関東に行っていることが多くなり、ブログの更新も株主総会に行こうるんるんの方が優先されてしまいます。そんなわけでこちらのブログ更新が滞っておりました。すみません。
ブログランキングも急落してしまいましたがく〜(落胆した顔)こちらも右斜め下 クリック応援よろしくお願いします。
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昨年の6月は平安レイサービスの株主総会に参加しましたが、今年は27日(日)開催となり、エイベックス、アミューズと重なってしまったので、参加を断念しました。今年も土曜日開催だと予測していたんですが、今年は27日が友引だったので日曜日に開催したようです。株主総会開催日は会社によって考え方が異なるので、予測が難しいですね(^_^;)
代わりにというわけではないですが、今年は業界トップ企業である燦ホールディングスの株主総会に参加してきました。燦ホールディングスは大阪で開催なので、スケジュールが合わず今まで参加したことはありません。この時期は東京でも多くの株主総会が開催されているので、わざわざ燦ホールディングスのためだけに大阪に行くというのは無理でしたが、今年は子会社の常務執行役員が自社の女性社員を不倫関係の末に殺害し、自社の倉庫に遺体を遺棄していたという事件も発生しており、一体なにをしているんだexclamation×2という想いもあって参加することにしました。
株主総会は24日(木)10時から吹田市の千里会館で開催されましたが、前日は東京で午前・午後と2社の株主総会に参加し、夜行バスで大阪入りというハードスケジュールです。さらには翌25日はまた東京で株主総会なので、一度名古屋に戻ってからまた夜行バスで東京入りです。今シーズン最も厳しいスケジュールで、予定通りこなせるか心配でしたが、なんとか計画通りにすべての株主総会に出席することができました。今月は19社の株主総会に参加することができました。その分株主総会レポートの宿題もたくさん溜まっていて、まだまだ時間がかかりそうですがく〜(落胆した顔)
燦ホールディングスについては優先的にまとめましたので、ぜひ株主総会レポートをご覧くださいね。

 燦ホールディングス(9628)2010年株主総会レポートひらめき

大阪での開催ですし、事件に対して厳しい質問がたくさん出るんだろうな〜と予想していましたが、意外なことにまったくといっていいほど質問はありませんでした。豪華な懇親会が用意されているので、物言わぬ株主になってしまったのでしょうかexclamation&question
事件については冒頭に古内社長から簡単に経緯の説明とお詫びの言葉がありましたが、これで禊は終わった、これ以上は追及しないで!という感じもしてしまいました。会社側も社員株主などの関係者を配置するなど、入念に株主総会対策を練っていたように感じました。まあそれだけの問題が発生しているんだから当然かもしれませんが、それにしてもこんなに質問がないとはちょっと異常ですね。
業界トップ企業でもこの有様ですから、容易に参入できる業界と甘く見られて、新規参入が途切れないのも分かるような気がしました。
経営陣も創業者一族と思われる方が3名、外資系のAIGからヘッドハントした人が2人(古内社長と、今回問題が発生した子会社デフィの社長も兼任している野呂専務)、中途入社組が3名で、創業者一族を除けばプロパーからの取締役が1人もいません。経営トップ層と現場の間に距離感があるのではないか?と心配になりました。

このような事件が発生したのに、会社側としてはあくまでも個人のプライベートな問題であり、会社とは関係ないという姿勢で、デフィの社長でもある野呂専務も降格や減俸などの処分はないようです。問題に対する認識が甘いなと感じますね。少なくとも常務執行役員に任命した責任はあると思いますし、社内体制や社員教育がなっていないと思うんですが。

ティアも他山の石と捉えて、徳育を一層推進していって欲しいと思います。ティアも他社から中途入社で取締役候補を迎えていますが、現場経験者の経営者としての育成にも力を入れて欲しいですね。
現場で必要とされる能力と、経営者として求められる能力には異なる部分もたくさんありますが、やはり現場がプロフィットセンターですから、現場のことをよく分かった人が経営陣にいることは大事だと思います。冨安社長がトップでいる限りは問題ないと思いますが、数十年後に世代交代を迎えると、同じような問題が発生しないとも限りません。将来を見据えての経営陣育成も、社長の重要な仕事です。

そんな想いもあって、株主総会では冨安社長以外の取締役の方々の発言なども求めているんですが、現状では社長が前面に出ていて他の取締役の方々がどんな人なのかまったく分かりません。顔を見るのは株主総会の時だけですが、一言も発言せずただ座っているだけなんですから、どんな人なのか感じようがありません。ぜひ今年の株主総会では他の役員の方々にも発言の機会を用意して欲しいと思います。

イオンの新規参入についても、ほとんど影響はないということでした。イオンの従業員など一部の葬儀を受注しているだけで、件数は非常に少ないと聞いているようです。イオンの見解とはかなりの開きがありますね。イオンの株主総会ではかなり自信を持っていて鼻息が荒いと感じましたが、葬儀業界から聞くと、イオンはほとんど受注できていないとか、イオンの葬儀を施行したという葬儀会社の話を聞かないなど、ほとんど実績が上がっていないのではないか?と感じる話ばかりです。
問い合わせはたくさん来ていて反響は大きいものの、まだ葬儀受注にまでは結びついていないというのが可能性が高そうですが、両者の発言がまったく異なるので、どちらの言っていることが正しいのかよく分かりません。葬儀業界が新規参入の動きを恐れるあまりに、イオンを過小評価している可能性もあるので、一概に葬儀業界の説明を鵜呑みにするのも危険かなと感じます。イオンが大成功しているとなると、他の流通系や大手企業の参入が加速する可能性もあるので、葬儀業界としては警戒している部分もあると思います。イオンがもっと葬祭業について積極的に開示すれば解決するんですが、イオンも定性的な情報しか出してこないので、疑心暗鬼が深まる要因になっています。本当のところはどうなんでしょうか?これからも情報収集していきます。


ちなみに燦ホールディングスの懇親会では、鮪のお寿司もたくさん用意されていて、堪能することができました。こんなのを用意されたら株主が懐柔されてしまうのも分からないでもないですねわーい(嬉しい顔)
葬儀関連会社は4社上場していますが、平安レイサービスも懇親会を開催していますし、サンライフも開催しているようです。これら3社はすべて自社の会館で株主総会を開催していて、自社で調理部門も持っています。株主総会も懇親会も自社で運営できるのが強みですねるんるん
ティアの場合は葬儀に徹していて、周辺業務は外注しているところも他社との戦略の違いになります。
燦ホールディングス
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2010年05月23日

燦ホールディングス子会社の常務執行役員が死体遺棄事件で逮捕!

5月19日(水)のニュースになりますが、私も投資している葬儀業界最大手の公益社を母体としている、上場企業の燦ホールディングス(9628)から標記のプレスリリースが出ました。
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プレスリリースのタイトルは「弊社施設内での死体遺棄事件の発生について」ですが、こんなことがあるのかexclamation&questionと驚くとともに開いた口がふさがりませんね。
子会社デフィの川上敏彦常務執行役員(52)が、浮気相手の同社の女性社員を殺害し、遺体を燦ホールディングスの東大阪事業センターに4ヵ月以上も遺棄していたそうです。

 燦ホールディングスからのプレスリリース
上記プレスリリースでは簡単にしか触れられていませんが、ネット上のニュースではもっと詳しく報道されています。
 燦HD子会社役員を逮捕=女性社員の遺体遺棄容疑―不倫関係のもつれか

 燦HD子会社役員を逮捕 時事ドットコム

「逮捕容疑は2010年1月4日未明、浜地さん宅から、浜地さんの遺体を乗用車で運び出し、同午後7時ごろ、東大阪市加納の燦ホールディングス事業所に遺棄した疑い」ということで、4ヵ月以上も事業所に置かれていたことになります。
「捜査本部によると、遺体は梱包材で何重にもくるまれ、段ボール箱に入れられていた」そうですが、事業所に4ヵ月以上も放置されても誰も気付かないものなんでしょうか?
それほど燦ホールディングスの事業所は整理整頓がされていなくて、規定外の荷物が置いてあっても誰も気にならないのかexclamation&questionと疑問に感じます。3月の期末も越えているわけですし、事業所の荷物を整理したり、棚卸しをしたりするものではないでしょうか?


燦ホールディングスと言えば、昨年9月に行われた株主向け会社説明会で、古内 耕太郎社長にもいろいろと話を聞いてきました。
   燦ホールディングス(9628)の会社説明会

詳しくは記事すると書いておきながら、上記の記事以上にはまとめていませんでしたが、他にもいろいろと話を聞きました。
東京オフィスを立派なビルに移転するので、そんな賃料の高い立派なビルに移転する必要があるのか?という点も古内社長に聞いてみました。回答としては、葬儀会社だからこそイメージがとても大切で、立地の良いきれいなオフィスを構えることで、こんな会社なら働いてみたいと優秀な人材が集まったり、今後他社との提携を進めていくためにも立派なオフィスなどのイメージが重要になる、ということでした。
私はあまり本社の立派さは重視していないというか、立派な本社を作るような会社には投資したくないexclamation×2と考えているくらいなので、そんな考えもあるのかな〜世間のイメージが悪い葬儀会社だからこそ、余計に気を使う部分もあるのかもしれないな〜などと感じました。

立派な本社の会社には投資しないというのは、ピーター・リンチの法則なんですが、立派な本社は経営者の見栄であり、コストがかかるばかりで利益には結びつかないから、そんな会社には投資するなexclamation×2ということになります。
燦ホールディングスの場合は、立派な本社が人材の採用や他社との提携で有利に働くというのなら利益に結びつく可能性もあり、そんな考え方もあるのかなと感じたわけです。
それが今回のような事件が起これば、今までの努力はすべて水の泡ですがく〜(落胆した顔)高額な賃料を払って立派なオフィスに引っ越しても、世間からは(子会社のという部分は問題にならない)役員が社内の不倫相手を殺害して、自社内に遺体を遺棄するような会社というイメージになってしまいます。いくら外観を繕っても中身が伴っていなければ意味がありませんし、無駄なコストがかかるだけです。
古内 耕太郎社長は無念に感じているかもしれませんが、一部の記事では2人の関係は周知の事実だったという報道もあり、社内のコンプライアンス面の管理がどうなっているんだ!という問題もあります。そんな人物を子会社とはいえ役員に選任するのは、無念では済まされない問題です。来月の株主総会ではどんな報告があるのでしょうか?
かなり紛糾しそうですね。
それにしても日経新聞には報道されていませんでしたし、19日以降は報道もぱったりと止まっています。
燦ホールディングスのメディア対応が素晴らしいのか、それ以上の情報がないからなのか分かりませんが、もっと大きく取り上げられるかと思っていたので意外でした。
今年2月の、ノエビア化粧品の副社長がストーカー規制法違反などの疑いで兵庫県警に逮捕された事件の方が大きく報道されていたように感じます。事件の悪質性から言ったら今回のほうがはるかに大きいと思うんですが。
大倉容疑者がノエビアの創業者の孫で、現在はノエビアの副社長と、合併した常盤薬品工業の社長を兼務しているということで、より重要な地位にいたとは言えますが、報道というのもよく分からないですね。たまたま同時期にもっと大きなニュースがあれば、全く報道されないこともありますし、広告などでお世話になっている会社はあまり悪く報道しないという面もあるのかもしれません。


別の面から考えてみると、業界トップの企業でさえこんなレベルの業界だexclamation×2と言うこともできます。こんな社内管理レベルの会社でも業界トップになれるんですから、本気で社員にもしっかりとした徳育を行い、会社の理念を浸透させようとしている会社なら、業界トップになるのも他の業界ほど難しくないとも言えます。
ティアも今回の事件を他山の石と受け止め、さらにティアイズムという理念の浸透に努めてもらいたいですし、業界トップを目指してティアがデファクトスタンダードになるようがんばってもらいたいですねるんるん
私も微力ながら応援しています。
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2010年05月15日

イオンの葬儀ビジネスについて考える

2010年5月13日(木)10時から千葉市の幕張メッセ国際展示場 ホール8で開催されたイオンAEON(8267)の株主総会に行ってきました。
イオンは2009年9月から葬祭業(正確には葬祭仲介業)に参入しましたが、その状況を知りたいがために株主になり、わざわざ千葉まで行ってきました(笑)自分でもよくやるな〜と感心しています手(チョキ)
その割にはあまり具体的な話は聞けなくて残念ですもうやだ〜(悲しい顔)
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イオンが葬祭業に参入した件については2件の質問がありました。
 こちらの株主総会ブログでも記事にしています


(1件目)葬儀ビジネスへの取り組みについて教えて欲しい
→(村井執行役)一昨年より葬儀ビジネスに着手している。きっかけとなったのは、イオンリテールでもパートさんなどを含めると11万人もいるが、葬儀には数百万円もかかっていて、返礼品なども含めて外部流出となっている。これらをグループ内に取り込みたいというのが1つ。そして葬儀について調べてみたら、葬儀に決まった価格はなく価格は葬儀屋の言いなりという状態だった。葬儀費用は不透明で困るという声も多かったので、参入することにした。みなさんは知らないかもしれないが、葬儀価格は喪主の肩書きと門構えで、あなたならこれぐらいと決められている。名刺を見てあなたなら300万円では笑われますよ!という一言で500万円になる(ホントに〜という感じで会場内に笑いが広がる)こういった不透明な業界を変えて、透明な価格体系にしたいと全国に投げかけたところ、当社の基準に従ってもらう必要があるが、手を挙げていただいた業者が400社ほどある。葬儀の依頼があればこれらの契約した葬儀会社に紹介している。これが大好評で、事が事だけに積極的にはできないが、そういったことがありましたらイオンに連絡してください。葬祭業を行っているイオンライフサービスが飛んでいき、懇切丁寧に説明する。

葬儀価格は喪主の肩書きと門構えで決まる というのは、どこかでよく聞いた話です。まさかとは思いますが、冨安社長の話をそのまま受け売りしているわけではないですよね(笑)
1月25日の産経新聞の記事でも、葬儀ビジネスに手応えを感じているというコメントがあり、今回も葬儀ビジネスは大好評ということですが、具体的にどのくらい請け負っていて、業績に貢献しているのかはまったく不明です。産経新聞の記事でも「2千件を超える問い合わせや依頼がある」と書いてあるだけです。この回答でも実際に何件依頼されたのかは分かりませんでした。大好評というのも、問い合わせがたくさんあり反響が大きい!ということなのかもしれませんね

葬祭業に参入した目的の1つが、イオングループの関係者の葬儀費用は膨大な額(11万人×200万円程度?)に上るので、これをみすみす社外流出させるのはもったいない、なんとかグループ内に取り込みたいということだったようです。まずは返礼品などの需要を取り込む意向のようです。
加えてけっこうな仲介手数料を取っているので、この分もイオンの利益になります。
事が事だけに積極的には(PRだと思う)できない」という姿勢にも、葬儀に対してネガティブなイメージを持っている感じがしてしまいました。どこまで葬儀ビジネスに本気なんでしょうね?

全国で400社の葬儀会社(2010年5月現在全国で1,986ホールexclamation×2)が集まったということですが、こんなに集まったのは正直私も驚きでした。なんせ価格は決められている上に、高い仲介手数料を取られ、返礼品などはイオンからの購入が義務付けられていると思うので、葬儀会社の売上・利益になりません。つまり葬儀会社からするとかなり搾取される厳しい条件になると思います。
なので余程仕事に困った葬儀会社しか手を挙げないだろうと思っていました。
まあティアも参加しているわけなんですが、名古屋では第4位グループと思われる「紫雲殿」も参加していますし、愛知県ではフューネFUNEも参加しています。けっこう大手どころが参加しているので驚きました。手を挙げたというより個別に口説いたのではないかと思いますが(笑)
これらの会社に共通しているのは、今年2月に発売された週間ダイヤモンドの葬儀会社ランキングで上位に入っていることです。この点からもランキングを参考に片っ端から葬儀会社を口説いて回っているのではないか?と感じますね。
現在の提携葬儀ホールは下記のページに載っています。

   イオンのお葬式 全国葬儀ホール一覧

(2件目)先ほど葬祭業について説明があったが、昨年9月の参入時には、初年度2万件、3年後に10万件という高い目標を掲げて参入した。現在までに何件受注して、売上・利益にはどの程度貢献しているのか?今後の見込みも含めて教えてほしい
→(村井執行役)そこまでは達していない。まだコンテンツが不足していると考えていて、コンテンツの充実・魅力度アップに取り組んでいる。昨日テレビでも取り上げられたが、お布施などの費用も不透明であり、透明化に取り組んでいく。今はこれらの充実に取り組んでいて、葬儀からもう少し手を広げていきたい。
葬儀件数はまだ万というところには達していないが、葬儀は2倍とか4倍という感じで伸びるのではなく、コンテンツの充実・魅力アップができれば一気に伸びると思っているので、3年後の10万件はまず確定と考えている。

なかなか強気の発言ですねるんるんそれでも具体的な説明は何も聞けませんでした。葬祭業参入からう8ヵ月半が経過していますが、何件の依頼があったのかはまったく不明です。それなのに3年後の10万件は確定だと考えいているという超強気な発言の根拠はどこにあるのでしょうか?
10万件ということは1件当たり150万円としても、1,500億円exclamation×2という巨大な売上規模になります。現在互助会系で全国展開しているベルコでも571億円なのに、その3倍の規模です。まあベルコはあまり良い評判を聞かないので、ベルコとの比較に意味はないかもしれませんが、それにしても巨大な売上高です。日本一が大好きなイオングループとはいえ、10万件が確定とは一体どんな戦略があるんでしょうか?とても気になりますね。


先ほども書いたように、1月25日の産経新聞で問い合わせが2千件ということですから、そのうち葬儀受注はせいぜい1割くらいじゃないでしょうか?ほとんどはどこの葬儀会社と提携したのかとか、どんな内容なのかといった問い合わせなんじゃないかな〜と推測しています。
だから私の予想としては、問い合わせはたくさんあって手応えや葬儀業界の透明化に対する期待は感じているが、実際の葬儀受注はまだ数百件レベルじゃないかな〜と思っていました。
それに対して村井執行役の発言はかなり強気です。1万には達していないというのは、ふつうに考えればかなり1万件に近いところまできているということだと思いますが、数百件だとしても1万には達していないと言うこともできます。
葬儀業について強気に考えていることは、新聞記事と同様よく分かりましたが、ますます足元どのような状況なのか気になってきました(笑)
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2010年5月18日 追加 物理教師さんのコメントをもとに追記
イオンの株主総会レポートにも書きましたが、確かにコンテンツ充実の一環として、お布施の透明化にも取り組んでいます。イオンの葬儀事業ホームページには、布施の目安も表示されています。お坊さんの紹介では「お寺さんからイオンは紹介手数料を頂くということは行っておりません」ということだそうです。利益最優先のイオンとしては珍しい対応ですね。

   イオンのお葬式 お坊さんをご紹介いたします
さらには、ホームページ下部でわざわざ下記のような注記まであります。
※金額はあくまでも目安ですので、お気持ちで多くお包みになられてもかまいません
※お車代、お膳料につきましては特に必要ありませんがお気持ちでお包みになられてもかまいません
傘下の葬儀会社は価格面も含めて厳しく管理し、かなり高いと想定される仲介手数料も取っているのに対し、お坊さんへの配慮は同じイオンの対応なのexclamation&questionと感じるほど優遇されています。というか気を使っています。それだけお坊さんの世界が閉鎖的なんでしょうか?
私が思うに、これはイオンの葬祭事業に参加している全国葬儀ホール一覧に関係がある気がします。
   全国葬儀ホール一覧 全国葬儀ホール一覧
見ていただくと分かるように、地域にもよると思いますがお寺の葬儀会館がたくさん参加しています。檀家とのつながりが年々希薄化し、今までの檀家だけを相手にしたビジネスでは仕事にならないので、イオンの知名度に期待して参加したお寺がおおいのではないでしょうか?
葬儀ではあまり儲かりませんが、その分お布施で儲けてもらおうということで、イオンとお寺側の利害が一致しているのではないかexclamation&questionという気がします。お寺側としても少々お布施の値段が下がっても、件数が増えればホクホクだと思います。
なんと言ってもお布施の目安は、最低の場合でも25万円だそうですからがく〜(落胆した顔)通夜・葬儀で2日間とはいえ、実働3時間ほどで最低25万円ですからね。これがイオンの考えるお客様重視の透明価格なのか非常に疑問を感じます。私にはかなり高く感じてしまいます。
顧客のためを考えてお布施価格の透明化に取り組むという趣旨を公表していますが、実際はイオンとお寺側の利害が一致した結果の、顧客不在の馴れ合い提携のような気がしてしまいますね。

月1件依頼を受ければ十分暮らしていける価格設定で、月に2日・3時間ほどお経をあげれば十分という価格設定が本当に適正なんでしょうか? 『おぼうさんどっとこむ』では宗派未指定なら8.4万円です。これでも高いんだな〜と感じてしまうんですけどねわーい(嬉しい顔)
   僧侶派遣のご用命は おぼうさんどっとこむ
私はお経はCDで流しておけば十分だと思っているくらいの節約家なので、あまり参考にならない意見かもしれませんが、お布施は葬儀価格以上に不透明で納得がいきにくいと感じますね。

イオンの葬儀事業参入は、本当に消費者や葬儀業界(もちろん志の高い業者限定ですが)のためになるのか、ちょっと疑問を感じてしまいますね。
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2010年03月15日

葬儀会館への建設反対運動

先日蒲郡の三谷温泉に行ってきました。
朝10時すぎにホテルに着いたので、温泉に入った後で街をぶらぶらしていました。
そこで目に留まったのが下記の様な異様な看板です。
たなか葬祭センター
このような手書き看板が周りの家の壁などにたくさん貼ってあります。
ものすごく違和感のある風景ですね。いくら葬儀会館ができることに反対といっても、ここまで拗れるものなのでしょうか?
たなか葬祭センター
建物の全景はこんな感じグッド(上向き矢印)で、ごく一般的な葬儀会館だと思います。周りの環境と調和しているように見えるだけに、看板の異様さが浮き上がってくる感じです。看板を設置している人はかなり不満に感じているんでしょうが、話し合いもつかないくらいにこじれてしまったようですね。
抗議の対象となっている「たなか葬祭センター」は豊橋市中心に、東三河全域や湖西市で葬祭事業を展開していて、葬儀会館も7館持っています。葬儀会社としては割合規模の大きい会社だと思いますが、こんなに反対されるんですね。
たなか葬祭センター
駐車場の全景は上の写真のように広々としていますが、奥の方には抗議看板が立てられています。
たなか葬祭センター
駐車場にも抗議看板が見えるように掲示されています。ものすごく葬儀を依頼しにくい雰囲気です。
たなか葬祭センターセレモニーホール三谷がオープンしたのは、2005年9月なのですでに5年が経過していますが、まだこのような状態です。周辺住民への説明会は大切だし大変なんだな〜と感じますね。
他人ごとながら、こんな環境で事業として成り立っているのか心配になります。

   たなか葬祭センター

たなか葬祭センターは比較的規模が大きい業者だと思いますが、先日の週刊ダイヤモンド 都道府県別 葬儀社 対応安心度ランキングには載っていません。

こういった風景を直接見るのは初めてだったので、つくづく新規に葬儀会館を建てるのは大変なんだな〜と感じました。この点からも既存会館のM&Aは効果的な戦略だと思いますし、会社に対する好感度を上げていくこともとても重要なんですね。

さて近くに建設される平安会館はどんな感じになるんでしょうかexclamation&question
たなか葬祭センター
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2010年03月08日

平安会館比良斎場 今夏オープン!

最近名古屋の葬儀会社も、ティアに対抗してなのか続々と葬儀会館をオープンしています。
そしてついに私のお膝元に平安会館比良斎場がオープンするようですexclamation×2
先日下記のようなパンフレットが郵便受けに入っていました。
平安会館比良斎場
   オープン告知パンフレット 表面 グッド(上向き矢印)   裏面 バッド(下向き矢印)
平安会館比良斎場
2010年夏に平安会館比良斎場がオープンするそうです。
完成予想図を見る限りでは、2階建ての小型の葬儀会館のようです。ティアが近くにできるなら嬉しいんですが、最大のライバル平安会館となると困ったものですね(笑)
まあ近くなので早速建設予定地を見てきました。
平安会館比良斎場
   地図中央部が平安会館比良斎場建設予定地 トヨペットと書いてある所

もともとガソリンスタンドがあった場所です。ガソリンスタンドの向かいは名古屋トヨペットでしたが、今はドラッグストア ジップドラッグを建設中です。地図上の名古屋トヨペットはジップドラッグに変わり、その向かいのガソリンスタンドは平安会館比良斎場に変わります。
周辺の景色が一変してしまいますね。
平安会館比良斎場
   2010年3月8日(月)の平安会館比良斎場建設予定地 グッド(上向き矢印)
ジップドラッグを建設しているのは知っていましたが、いつの間にかガソリンスタンドが更地になっていましたexclamation×2更地にするのはあっという間なんでしょうかexclamation&question
隣(上の写真で右手側に見えている建物)は学習塾です。
葬儀会館の進出となると、周辺住民からは反対運動などもよく起こりますが、現状ではそのような感じはありませんでした。もう周辺には説明していると思うんですけどね。
オープンしたら見に行ってみたいと思います。


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葬儀会館マップも久々に更新しましたひらめき
最近オープンした葬儀会館やオープン予定の葬儀会館もプロットしました。

   名古屋市中心の葬儀会館マップ
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2010年01月25日

葬儀料金、透明化の動き イオンが手応え らしい(笑)

産経新聞から標記の記事が配信されています。
詳細は下記の記事をご覧ください。

   葬儀料金、透明化の動き イオンが手応え

要約すると、不明朗な状態が続いてきた葬儀の料金を透明化する動きが加速していて、イオンが透明で割安な価格体系で参入したこともあって利用者が順調に増えている。葬儀費用は平成19年の全国平均で182万4000円。類似の条件でイオンが請け負った場合、寺院費用を除いて平均で100万7千円に収まる。
コールセンターを開設した2009年9月から現在までに2000件を超える問い合わせや依頼があり、手応えを感じている
また急な出費となる葬儀の特性から、イオンカードの会員を対象に葬儀用の特別枠を設け、カードで支払いできる仕組みも取り入れた。利用しやすい環境を整えることで、シェア10%にあたる年間10万件の葬儀の取り扱いを目指している

先日行われたティアの株主総会で聞いたイオン参入の影響とはかなり違った記事になっています。どちらが正しいのかは分かりませんが、記事の内容には曖昧な部分もあります。
約4ヵ月半で2千件を超える問合せや依頼があったと書いてありますが、実際の依頼・施行が何件だったかは書いてありません。問合せの内容は様々だと思われるので、実際の受注件数を知りたかったですね。

私も9月の参入当時はティアにどんな影響が出るのだろう?と心配し、イオンにも行ってみました。確かにインフォメーションカウンターに葬儀のパンフレットは置いてありましたが、端の方でそんなに力を入れている様には感じませんでした。参入発表当時は大々的に取り上げられたものの、その後はニュースもなくなりどうなったんだろうな〜と思っていました。
参入発表では、葬儀件数の目標としては、初年度2万件、3年後に年10万件(全国シェア10%)の利用を見込むとのことでしたが、初年度2万件の目標に対して、4.5ヵ月で問合せが2千件というのはどうなんでしょうか?
イオンの株主総会で質問してみたいですね。そのためにはまず株主にならないとね(笑)

先日のティアの株主総会ではイオン参入の影響を質問してみましたが、「現状としてはイオンが大きく発表して葬儀業界に参入してきて、ティアも中部圏の特約店の1社になっているが、イオンが立てた予想ほどは何も起こっていない」ということでした。

   ティアの株主総会の様子は株主総会レポート


新聞記事によると好調の様に書かれていますが、当初の目標からするとかなり下回っているのが現状だと思います。年10万件の目標は変えていない様ですが、実現の可能性などイオンの意気込みを聞いてみたいものですね。
イオンの株価は900円前後で上昇傾向です。9万円ほどの投資額になりますが、業績は厳しそうなので迷うところですね。株主総会が他社と重なる可能性もありますし、もう少し検討してみます。
posted by Zaimax at 18:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 競合会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月19日

燦ホールディングス(9628)の会社説明会

今日は早朝から大阪まで行って、燦ホールディングス(9628)の株主様向け会社説明会に行ってきました。
会場は桃山台駅近くの公益社 千里会館です。
公益社千里会館
さすが公益社のフラッグシップだけあって大きくて豪華ですね〜exclamation×2圧倒されます(笑)

先週の9月12日か13日に東京で開催、そして19日に大阪で開催です。名古屋はないんですねもうやだ〜(悲しい顔)
内容は、会社説明会が1時間10分ほどで、その後豪華な懇親会となりました。
会社説明会については下記のような内容でした。

 会社紹介映像
 公益社の首都圏と関西圏での最近の取組みについて(映像+ナレーション)
 燦ホールディングスグループのトピックス映像
 10年ビジョンと中期経営計画について、古内社長から説明
 前日に開示した業績下方修正、事業所の移転などについて、古内社長から説明


業績の下方修正について説明があったのはよかったですねexclamation×2先週の東京での説明会では、この部分については言及がなかったと思いますので。
説明会の中では質疑応答の時間は用意されていなくて、懇親会の会場で聞いてくださいという形です。

懇親会は料理も豊富に用意されていて、お寿司をお腹いっぱい食べてきました。
あっという間になくなりましたが(笑)トロなどもあって美味しかったですねわーい(嬉しい顔)
お寿司の近くのテーブルをゲットできてラッキーでしたるんるん
腹痛の恐怖も忘れてあせあせ(飛び散る汗)思う存分食べてきました(笑)
胆石なのにトロなんて食べて大丈夫なのかなexclamation&question
まあ美味しいから大丈夫なんでしょう手(チョキ)

燦ホールディングス(9628)懇親会

もちろん食べるだけじゃなくて、古内社長にも話を聞いてきました。
平安レイサービスの懇親会では、会長や社長など役員が各テーブルを回って話しかけていましたが、燦ホールディングスでは役員の方々が会場前方に待機していて、株主が話しに行く形式でした。
みんな食べるのに夢中で、役員の方々は後半まで手持ち無沙汰な感じでした。
料理がなくなると困るのであせあせ(飛び散る汗)私は一通り食べてからお話しに行きました。聞いた内容や会社説明会については別途詳しくまとめますね。
気になっていたイオンが葬祭業に参入する影響について聞いてきましたが、現状は静観していてそれほど影響はないだろうということでした。
イオンが参入と言っても、実際に葬儀を行うのは契約した葬儀会社なので、400社もちゃんと管理できるのか疑問に感じているようでした。イメージが先行して期待して葬儀を頼んだのに、一部の会社でも期待はずれの葬儀をされると、苦情が出て問題になるのではないか?と危惧しているように感じました。
燦ホールディングスでは、今後3年かけてもう一度体制整備を進めて行く計画なのに、異業種から参入して短かい準備期間で本当にうまく運営できるのか?まずはお手並み拝見exclamation×2という感じでした。


業績下方修正についても聞いてきました。葬儀受注件数の減少と事業所統廃合に伴う特損が原因ですが、受注件数の減少についてもう少し聞いてみました。
人口動態統計では、毎年死亡者数が2%づつ増えて行くという調査結果が出ており、今期の計画もそれを前提に葬儀受注件数を織り込んでいるが、今年は死亡者数が前年並み〜1%増程度で推移していて、計画の前提と比べると下回っています。この影響が大きいそうです。他には他社にシェアを取られている影響も少しあるそうです。
ティアの説明会でも名古屋、大阪の死亡者数が減少しているという話を聞きましたが、東京も含めて全国的な傾向のようです。地域的なばらつきはあるそうですが、全体的に死亡者数の伸びが鈍っています
要因としては、春頃から新型インフルエンザが大々的に報道されたので、健康に気を使う人が増えて亡くなる方が減ったのではないか?と分析していました。加えて今年の夏は暑い日が少なかったことも影響しているそうです。
春先から死亡者数の伸びが鈍化しているので、確かに新型インフルエンザの影響はありそうだなと感じました。
下期以降は分かりませんが、9月までの葬祭関連企業の業績は予想以上に厳しいかもしれませんね。

それにしても社長という人は魅力的な人が多いですねるんるん
上場葬儀会社4社中3社の社長さんとお話しさせて頂きましたが、みなさんそれぞれに魅力的です。株主ではないサン・ライフの社長さんとは、まだ直接お話ししたことがないので、どんな人なのか分かりません。

古内 耕太郎社長


魅力を感じさせる人しか社長になれないのか、それとも特に葬儀業界は偏見を受けやすい業種なので、なんとか変えていきたいexclamation×2という意欲のある方が社長になっているのでしょうか。
直接社長とお話しをする機会というのは、投資先を選ぶ場合にとても重要だな〜と改めて感じました。

懇親会は色んな人がいましたね。家族連れで来ている人もいました。ヤフーの掲示板によると、東京でも家族を連れてきて食べまくっていた人がいたそうですが、大阪も凄いです(笑)
家族で来るのはもしかしたら全員が株主なのかもしれないのでかわいいものですが、お寿司のネタだけを取っている人がいたり、デザートのケーキを紙袋に詰め込んでいる人もいました。さすが大阪ですあせあせ(飛び散る汗)
そのうちお寿司をパックに詰めて帰る人も出てくるんじゃないかながく〜(落胆した顔)
運営が手馴れているから混乱は生じませんでしたが、不慣れなホテルなどで懇親会を行ったら大混乱するんじゃないでしょうか?

千里会館は遠かったですが、美味しいお寿司もいただけましたし、社長ともお話しができ投資の参考になりました。ありがとうございます。
ぜひ次回は名古屋でも開催してくださいわーい(嬉しい顔)

懇親会場出口ではお土産も用意されていました揺れるハート
至れり尽くせりですねるんるん

COCARDEコカルドの焼菓子

 大阪のスイーツショップCOCARDE コカルドの焼菓子詰め合わせ

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2009年08月23日

イオン葬祭事業に参入!

今日の日本経済新聞を見て、ちょっと衝撃が走りましたがく〜(落胆した顔)
7面にイオンが9月から葬祭事業に参入するとの記事が載っています。

葬祭業は今後確実に成長が見込める分野ですし、新規参入があることは分かっていましたが、小売業トップのイオンが参入してくるというのはちょっと予想していませんでした。
巨大企業の新規参入を心配して、ティアのホームページにもアクセスが集中しているのでしょうか?先ほどから何度もアクセスしているんですが、ホームページが開きませんねあせあせ(飛び散る汗)

記事によると全国の葬儀社400社と特約店契約を結び、料金体系を透明化し、基本サービス(祭壇、棺、生花など)で29.8万円から148万円までの全国一律プラン6種類を用意するそうです。
全国にあるスーパーに「安心のお葬式」と銘打った冊子を置き、年中無休24時間対応の専用コールセンターで、フリーダイヤルで申込みを受付けます。
利用希望者に対して契約している400社の中から葬儀会社を紹介します。一般的に葬儀費用は価格がブラックボックスになっていますが、イオンのサービスでは契約前に葬儀社が利用者に見積書の明細を明示し、料金が適正かどうかをイオンがチェックするそうです。
契約前に見積もりを提示するのは当たり前のことなんですが、この業界では見積書の明細を提示することが売りになるんですから困ったものですねもうやだ〜(悲しい顔)

イオンでは葬儀に使う備品や返礼品を海外などから一括調達することでコストを削減し、火葬料や食事代を含めた総費用は通常より4割安くなるそうです。
葬儀価格の低価格化というか適正化が一層進みそうですねexclamation×2
さらに仏壇販売最大手のお仏壇のはせがわと提携し、葬儀の利用者には仏壇や墓石を市場価格の2割安で販売します。葬儀代も含めてグループのクレジットカード決済を可能にするそうです。

葬儀件数の目標としては、初年度2万件、3年後に年10万件exclamation×2(全国シェア10%)の利用を見込んでいます
先日のティアの会社説明会で、葬儀業界には全国的な業者がなく、1万件の葬儀を行っている会社もないような状況という説明がありましたが、初年度でも2万件、3年後には10万件とは巨大な業者が誕生することになります。

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葬儀価格の透明化を進めるというティアの目的は一気に進むことになりますが、葬儀業界も激動の時代に入りそうですね。
イオンは巨大なバイイングパワーを持っているので、葬儀の価格ダウンも急速に進みそうですね。ティアにとっても影響が大きそうです。
今後どんな影響が出てくるのか?週明けの株価がどう反応するのか注目ですね。
まだ詳細が分からないので、今後も継続して情報収集していきます。


葬儀社400社と契約を結び葬儀を紹介するようですが、同様の仕組みはベルコという互助会も手掛けています。
あまり詳しくは分かりませんが、ベルコという冠婚葬祭互助会を全国展開していて、各地の葬儀業者に葬儀の紹介を行っています。こちらは互助会組織なのでイオンとはまったく違った形態ですが、しくみは似ているんじゃないかな?と思います。
ベルコの場合紹介手数料をベルコに取られるので、傘下の葬儀会社は低価格での葬儀を余儀なくされ、経営的には苦しいようです。そんなこともあってかあまりいい噂は聞きません。
イオンの場合、葬儀価格も全国一律で適正価格に決められ、そのうえ紹介手数料も取られるでしょうから、契約する葬儀会社は本当に薄利になってしまいそうです。どんな葬儀業者が契約しているのか気になりますね。


たぶん葬儀会館を持っていないと契約の対象にはならないでしょうから、中規模の業者が中心になると思いますが、よく400社も集まりましたねexclamation×2
ちょっと驚きです。低価格でもイオンの傘下に入らないと存続が難しいということですから、それだけ葬儀会社の中でも優劣が付き始めているということなんでしょうね。
ティアの対応も含め、イオンの動向も目が離せませんねひらめき
まずはお手並み拝見という感じでしょうかわーい(嬉しい顔)

ネットで検索してみると、ブログやニュースなどで取り上げられています。真偽のほどは分かりませんが、いろいろ裏話なども載っていて面白いですね!
イオンは5月に定款を変更して、事業目的に葬祭の情報提供や仲介あっせんを追加するなど、葬儀分野への進出を準備してきたそうです。

仏壇屋「大黒堂」社長のつぶやきブログ 2009年6月26日
業界内では以前から話題になっていたみたいですねexclamation×2
最初は葬儀の仲介ビジネスだが、ノウハウを蓄積してから直営化というJAグループのような流れになって行くのでは?という指摘もなるほどと感じます。

ぶつだん高橋 イオン提携話のじつわ 2009年7月8日
葬祭業参入・全国のお仏壇屋さんとの提携にあたり、イオンが開催した説明会の様子が書かれています。
イオンが葬祭業に参入するのは、消費者のことを考え社会に貢献しようとしているというような崇高な理念についての話があり、その後提携条件が示されたそうです。なんと販売価格の30%exclamation×2を頂戴しますということだそうです。これは仏壇や墓石の販売仲介のケースだと思いますが、かなり高率のように感じますね。業界に詳しいわけではありませんが、一般的な感覚として、仲介するだけで30%も手数料を取るのは儲けすぎじゃないかな?と感じます。葬儀の場合はどのくらい仲介手数料を取るのか分かりませんが、この例からして葬儀だけ手数料が格安とは考えにくいですね。葬儀価格を決められそのうえ高率の仲介手数料を取られたのでは、提携するメリットはあまりなさそうです。よく400社も集まったものです。仕事がなくて困っている中小の葬儀会社がそれだけあるということなのかもしれません。

J CASTニュース 2009年8月24日
当初顧客に想定しているのは、全従業員30万人とその家族、イオンカード会員1700万人とその家族だそうですが、イオンでは3年後には年間葬儀件数の10%を手がけたい、と意気込んでいるそうです。
記事の中でティアも紹介されています。

経済評論家 平野和之のなんでもブログ 2009年8月24日
最終的には、イオンは400社の提携先の中からいくつかをM&Aするなどして傘下に収め、自社で葬儀ビジネスを展開するのでは?という見かたです。最近のイオンの動きを見ていると、そうなんだろうな〜という感じがしてきますね。

弔いビジネス最前線〜エンディングビジネスのゆくえ〜 2009年8月25日
このブログでも、今年になって業界内では密かにイオンの話題が盛り上がっていたと書いてあります。やはり業界の内と外では情報量やスピードが違いますね〜あせあせ(飛び散る汗)
葬儀は提携葬儀社が行うので、大手企業が参入してきたexclamation×2脅威だexclamation×2という思いはさほどないそうです。それよりもJAグループの方がよほど脅威だそうです。最初のブログの様に、イオンもJAの様になっていく可能性もあるので今後の動きには注目ですね。
別の記事では、8月12日(水)に放送されたTBS系ニュース「総力報道!THE NEWS」で、ティアの葬儀が取り上げられたそうです。私はテレビをほとんど見ないので、事前に告知してくれないと見ることができませんあせあせ(飛び散る汗)どんな感じで取り上げられたんでしょうね?
『激安は葬儀業界までexclamation』とテロップが出ているので、葬儀価格破壊のティアという感じだったんでしょうか。
取り上げられたのがTBSわーい(嬉しい顔)というのも気になるところですひらめき

日刊 鼠小僧〜週刊誌の元編集長が贈る裏ニュース 2009年8月27日
ついに葬儀にまで手を広げるとは、そこまでイオンも追い込まれているという見かたです。
いろんな視点がありますね!
タグ:新規参入
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2009年08月11日

サンライフ(4656)2009年度1Q決算

サン・ライフ(4656)の2009年度第1四半期決算が発表されました。
決算発表の予定は競合他社と同じ8月7日になっていましたが結局発表されず、10日の16時を過ぎても発表されないので、いつになるんだろうと思っていましたが、10日の17時45分に発表していました。
どうして予定より遅れたんでしょうねexclamation&question

前年同期と比べると、売上は変わらずですが利益は大幅に改善し黒字転換しています。
想像していた以上にいい決算ですねグッド(上向き矢印)

サンライフ(4656)決算

過去の決算では、のれんの償却や有価証券評価損などの計上で赤字になったりしていて苦戦していましたが、今期は好調のようです。
葬儀は前期オープンした新斎場の通年稼動もあり、施行件数が増加し利益率も向上しています。
葬儀部門が売上の55%ほどを占めていますが、ここが好調だったことから、利益面では2Qの会社計画を大幅に上回っています。しかし上方修正は行わず計画を据え置いています
過去2Qで赤字となることも多かったですが、ここまで1Qで利益を伸ばしていたら2Qの会社計画を上回るのは確実の様に感じるんですが、どうして上方修正してこなかったんでしょうか?
何か7−9月で赤字になるような要因があるんでしょうか?1Q決算の内容がいいだけに気になりますね。
業績予想については、1Qは概ね予想通りに推移しており、現時点では当初予想を据え置きますとのコメントがあるだけです。1Qが予想通りということなら、2Qも予想通りに赤字になり会社発表数値前後に落ち着くとも読めますが、どう真意を読めばいいのか迷いますね。


サンライフ(4656)決算

次にセグメント別に見てみると、各部門とも利益が改善しているのが分かります。ホテル(婚礼部門になります)やその他(介護事業などです)の利益率改善が大きいですね。
まだ3ヵ月経過しただけなのでもう少し様子を見る必要はありますが、意外とバランス良く改善してきたな〜という印象です。
葬儀も他社が競合の激化で利益率を落としているのに、サンライフは利益率が上がっています。全社的な人員配置の効率化、仕入原価の低減に取り組んだ効果が出ているそうです。

他社の開示内容と比べると説明があっさりとしていて、ちょっと情報量が少ない様に感じますね。施行件数を載せるなどもう少し情報量が多いといろいろと分析できるんですけどね。

地盤が重なる平安レイサービスとの競争に、今後も注目ですねexclamation×2

 サンライフ(4656)株の購入は、10万円以下手数料無料の松井証券で!

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