併せて中期計画も見直されて発表されていますので、決算内容を簡単に分析してみます。
2012年度の実績は2.4%増収、7.0%営業増益、14.3%最終増益となっています。
2010年以降は順調に成長を続けています。
上記グラフの2013年以降は、今回見直された中期計画になります。
平安レイは葬祭事業が8割を超えていますが、冠婚事業と介護事業も行っています。冠婚事業は減収減益ですが、葬祭事業が伸びているので全体でも増収増益になっています。
今期の計画は売上0.4%増収、営業利益は3.3%減益、純利益は4.4%減益を見込んでいます。
会社側の説明では、今後も葬儀件数は増加が予想されるものの、葬儀の小規模化が進むので、
葬祭既存施設の更なるサービスのラインナップ充実により小規模から大規模まで幅広い利用者層に対応することで既存エリアのシェア向上、機動的な営業拠点の拡大・強化及び新商品・新サービスの開発に取り組んでまいります。
葬祭新店舗出店による営業エリア拡大とそれに伴う人員確保、組織の最適化、システム投資等を行い次期以降の更なる成長に備えてまいります。
と説明しており、今後の葬儀件数増加に備えた人員の採用や、葬儀会館の新設・改装などの投資を行うので、一時的に減益を見込んでいるようです。
葬儀事業セグメントの業績推移
売上高は増減があるものの、トレンドとしては上昇傾向が続いています。リーマンショックなどの外的要因もいくらかはありますが、エリア内での死亡者数の増減の影響が大きいと思います。
2009年には売上・利益率とも落ち込みましたが、2010年以降は改善しており、内製化の推進で以前の水準よりも3ポイントほど利益率が向上しています。
葬儀事業の構成比と営業利益率の推移を見ると、利益率の高い葬儀事業の割合が高まるとともに、全体の利益率が引き上げられてきていることが分かります。今後も葬儀事業は伸びていく一方で、冠婚事業は伸び悩みが予想されるので、この傾向は当分続きそうです。
平安レイは神奈川県を地盤としており、本社のある平塚市には同業のサンライフも本社を構えています。
まさにライバル会社ですが、平安レイサービスの方がシェアを伸ばしているように感じます。
サンライフも決算を発表しているので、別途比較分析してみたいと思います。
次に四半期ごとの推移を見てみます。
まずは売上推移ですが、葬儀事業の割合が高まっているので、冬場の3Q、4Qの構成比が高くなっています。冠婚事業は4Qは厳しい時期なので売上が落ちています。
葬儀専業だと4Q(1〜3月)の割合が一番高くなります。葬儀事業の構成比が上がるにつれて、4Qの売上も伸びてくるものと思われます。
葬儀事業セグメントの売上推移は下記の通りです。
やはり3Q、4Qの売上が大きくなっています。
次に営業利益の推移を見てみます。
営業利益面では、前期は4Qの失速が目につきます。
今期以降の成長のために、中途採用などの投資を行ったのでしょうか?
過去2年間の株価推移を見ると2倍以上になっていて、不動産株などと比べると物足りないかもしれませんが、葬儀事業が見直されつつあるように感じます。
高齢化社会の成長産業として、もう少し業界全体の評価が高まるといいですね!
そのためには平安レイサービスにも頑張って欲しいですし、葬祭企業の上場がもっと増えることを期待しています!
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