株主総会に対する不満や改善提案については、下記の記事もご覧ください。
ティアの株主総会に対する不満 → 冨安徳久社長特別講演会 タイトルが不適切だ^_^;
ティア株主総会の改善提案 → 新生ティア株主総会改革案
株主総会での議決権行使は株主に認められた権利の一つであり、経営陣に対する株主の意思を表明する一番重要な権利でもあります。
議決権行使結果は通常株主総会翌日に発表されることが多いので、ずっとティアのホームページなどをチェックしていましたがなかなか開示されませんでした。
なぜ議決権行使結果を気にしていたかというと、今回の議決権行使では一部の取締役の選任に反対の意思表明をしていたからです。株主としての意思表明がきちんと反映された議決権行使結果報告書になっているかどうか確認するために気にしていたわけです。
12月27日に臨時報告書として議決権行使結果報告書が出ていましたが、内容を確認してみると下記の通りほとんどみんな大賛成という結果でした。
私は株主総会をはじめとして、ティアの情報開示体制などは改善する必要があると考えているので、申し訳ないですが、管理本部を担当している山本克己取締役の選任には反対させて頂きました。
受付に提出した議決権行使書に、山本克己取締役の選任に反対の意思表示をし、反対する理由も欄外に書いておきました。それにもかかわらず山本取締役の選任に反対したのはたったの3個、つまり株数で言えば300株分しか反対票が無かったという集計結果になっています。
もちろん事前に大株主の賛成を確認しているので、すべて可決となるのは当たり前ですが、都合の悪い反対票は見なかったことにして、集計せずに無視するという事務局の対応はいかがなものでしょうか?
監査法人のトーマツもそのような指導をしているのでしょうか?
体裁を整えるために見栄えが悪くなるような意見は無視した方が良いという考えなのでしょうか?
これはどこの会社の報告書にも書いてあることですが、議決権の数に株主総会に出席した株主の議決権の数の一部を加算しなかった理由 として
本株主総会前日までの事前行使分及び当日出席の一部の株主から議案の賛否に関して確認できた議決権の集計により決議事項が可決されるための要件を満たし、会社法に則って決議が成立したため、本株主総会当日出席の株主のうち、賛成、反対及び棄権の確認ができていない一部の議決権の数は加算しておりません
と書いてあります。
行使された全議決権の集計までは求めませんが、ある程度の議決権数を持っている株主分くらいきちんと集計してほしいものです。21日に株主総会が終わり27日までかけて報告書を作っているんですから、そのくらい十分集計可能です。
今回報告されている集計された議決権数は16,304個ですが、ティアの大株主上位9位までの議決権数を合計すると16,400個となるので、この程度しか集計していないようです。
株主総会の冒頭に報告された議決権行使状況では、当日までに行使された議決権数は15,366個と報告していたので、それよりも1,000個近く増えています。遅れてきた株主の議決権数は集計したが、時間通りに来た株主の議決権行使結果は集計に反映させなかったのでしょうか?なんとも不可解です。
上記の注記を文面通りに読めば、株主総会前日までに届いた議決権行使書はすべて集計しました、加えて当日出席の一部株主の賛否を確認して加えました、ということになります。
一方で株主総会で報告された議決権数は、事前郵送分と株主総会開始時点での出席株主分の合計ですが、この15,366個のうち事前郵送分が14,500個程度だとすると、1,800個(18万株)分くらい当日出席株主の賛否を確認したことになります。このくらい持っているのは名古屋鉄道だけですが、株主総会は名鉄グランドホテルで行っているので、名古屋鉄道の出席者だけは特別に賛否を確認して集計に加えたのでしょうか?
あるいは仮に大株主だけ確認して集計したなら賛成票ばかりになるはずなので、反対票が1個や3個入っているのは不自然です。ある程度大株主で賛成票を固めたうえで、違和感のない集計結果になるように、100株程度の株主の議決権行使書を10枚くらい抜き出して、おざなりな集計を行ったのでしょうか?
そうでもしないとこのような集計結果にはなりません。
上記の集計結果はティアにとっては理想的な形です。冨安社長や岡留常務は反対ゼロ、ティア株を1株も持っていなくて、株主総会でもこんな人を取締役にしてもいいのか!と指摘された山本氏と古賀氏は3個反対があったがほとんどは賛成だった、というのは誰も差が付かず円満な集計結果になります。
こんなやらせみたいな報告で本当に十分なんですか?
株主の意見に真摯に耳を傾ける考えはティアにはないんですか?
こんな恣意的な運用ができるような報告制度で問題はないのでしょうか?
この臨時報告書を見ても、ティアの株主総会運営がただ形式的に行われていることが如実に表れています。
株主総会運営を見る限りティアは昭和時代の会社です!
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タグ:議決権行使結果