2012年12月04日

ティア2012年決算分析4

2012年11月12日に発表されたティアの2012年度決算を分析してみます。
今回は前回の記事 → ティア2012年決算分析3 に続いて四半期ごとの業績推移を見ていきます。まずは売上推移です。
ティア2012年決算分析
年々上方にシフトしていますが、やはり2Qの売上が一番多くなっています。続いて1Qで秋冬の売上が多いわけですが、年によっては夏場の4Qも売上が増えています。
ティア2012年決算分析
売上については葬儀受注件数の影響が一番大きいので、年によって死亡者数が増加したりティアのシェアが変動したりすることで、葬儀件数・売上が増減しています。
営業利益の推移も同じような傾向で、やはり2Qの業績が一番大事になります。
ティア2012年決算分析
2012年は中途採用計画が後ろにずれた関係で、特に2Qの利益が高くなっています。3Q以降は採用が進んだことや、関東進出で先行経費が発生していることから前年を下回る結果になっています。
今期以降徐々に関東も業績に貢献してくるといいですね

営業利益率でみるとさらに繁忙期と閑散期の差が明確になります。
ティア2012年決算分析
冬の繁忙期は葬儀の受注・施行に集中、春から夏にかけては冬場に向けて新規会館をオープンしたり、ティアの会ゴールド会員の募集に力を入れたりという仕込みの時期になります。人件費や葬儀会館維持費は繁忙期も閑散期も関係なくかかるので、どうしても閑散期の利益率は低くなります。それでも閑散期の利益率も徐々に向上しています。
これは閑散期の売上も年々増加していることや、コストダウンが進んでいるためです。
ティア2012年決算分析
上記の売上原価率の推移を見ると、徐々に下がっているのが分かります。
ただ2012年は3Q・4Qと原価率が高くなっています。これは中途採用が進んだことや関東進出が影響しているものと思われます。今期はどのような推移になるのか気になるところです。
ティア2012年決算分析
一方販管費率は逆に徐々に上昇しています。事業展開エリアが広がることで先行投資的な費用が増加し、名古屋市内中心の効率的な事業運営時と比べると効率は落ちてきます。これは今後の成長のためには必要な経費なので、成長を続けるためにはやむを得ないことです。特に関東は大きなマーケットなので、関東での知名度が高まれば、業績も伸び販管費率も低下してくると思います。
ティア2012年決算分析
販管費自体は意外と四半期ごとの差が少ないですね。1Qや2QなどテレビCMなどたくさん流して、広告宣伝費が増えるんだろうなと思っていましたが、販管費合計ではあまり変動がありません。
時々4Qの販管費が増加しているのは、予算消化なんでしょうか?4Qだけ動きが変ですよね(笑)
2012年に増加しているのは関東進出に伴う販管費の増加と思われます。

今回4回シリーズでティアの2012年度業績を見てきましたが、安定した成長を続けていますし、関東進出など将来に向けた成長戦略も着実に進めています。
今期は関東2号会館のオープンも予定しており、関東でも着実に知名度を上げていって欲しいですね!
それとともに東証への上場もぜひ着実に進めてほしいと期待しています。
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posted by Zaimax at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業績情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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