7月の名古屋市内の死亡者数は1,485人で、前年同月と比べ▲39人と4ヵ月ぶりにマイナスになりました。

7月はティアにとっては第4四半期のスタート月ですが、死亡者数でみると厳しいスタートになりました。死亡者数を前年同月比でみると▲2.6%となります。前年同月との比較をしたのが下記のグラフです。

ティアは今期の業績目標を据え置いているので、第4四半期の売上は下記グラフの通り前年を大きく上回る必要があります。前年比では28.6%増の24.22億円の売上を上げないと未達となってしまいます。

以前からかなり無理な数字だと指摘してきましたが、外部環境からもさらに達成が厳しくなっています。後ほどもう少し詳しく見てみます。
次に愛知県内の様子を見てみます。ティアの業績に占める割合は、名古屋市内が67%、名古屋市以外の愛知県内が30%を占めています。合わせると97%が愛知県内で占められています。今後関東や関西の比率も上がってくると思いますが、現状では愛知県内の死亡者数の影響を最も大きく受けます。
7月の愛知県内の死亡者数は4,382人で、前年同月と比べ▲317人と3ヵ月ぶりにマイナスとなりました。

死亡者数を前年同月比でみると▲6.7%となり、名古屋市内の減少率より大きくなります。過去3年間でも3番目に大きい減少幅になります。過去3年間の前年同月との比較をしたのが下記のグラフです。

死亡者数の減少幅が大きいのがよく分かります。今期の業績への影響も大きそうです。
最後に詳しく見てみたいと思います。
ティアの売上高は愛知県内が大半を占めているので、次のように表すことができます。
ティア売上高 = 愛知県内の死亡者数 × 愛知県内シェア × 葬儀単価
7月の愛知県内の死亡者数は前年同月と比べて▲6.7%
第3四半期の愛知県内推定シェアは前年同期と比べて▲4.7%
葬儀単価は年3%くらい毎年低下
8月・9月の死亡者数次第という面はありますが、現時点では3要素ともマイナスとなっています。
現状ではティアのシェアが大幅に上がりそうなニュース(2009年のカンブリア宮殿出演のような出来事です)はありません。8月以降は気温も比較的落ち着いています。
この計算式に当てはめるとかなり前年を下回りそうな感じです。
となると第4四半期の売上は、頑張っても前年同期並み程度ではないでしょうか?
第3四半期決算を分析した下記の記事も参考にしてください。

これらのデータを見る限り、今期の業績にはあまり期待しない方がいいと思います。
期待し過ぎて裏切られると、株価への影響もより大きくなりますからね

この記事をティアの社員の方々が見て、なにくそ〜と頑張ってくれる可能性はありますが(笑)、期待するなら来期に期待した方が良さそうです。
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タグ:名古屋市の人口動態分析