2010年05月15日

イオンの葬儀ビジネスについて考える

2010年5月13日(木)10時から千葉市の幕張メッセ国際展示場 ホール8で開催されたイオンAEON(8267)の株主総会に行ってきました。
イオンは2009年9月から葬祭業(正確には葬祭仲介業)に参入しましたが、その状況を知りたいがために株主になり、わざわざ千葉まで行ってきました(笑)自分でもよくやるな〜と感心しています手(チョキ)
その割にはあまり具体的な話は聞けなくて残念ですもうやだ〜(悲しい顔)
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イオンが葬祭業に参入した件については2件の質問がありました。
 こちらの株主総会ブログでも記事にしています


(1件目)葬儀ビジネスへの取り組みについて教えて欲しい
→(村井執行役)一昨年より葬儀ビジネスに着手している。きっかけとなったのは、イオンリテールでもパートさんなどを含めると11万人もいるが、葬儀には数百万円もかかっていて、返礼品なども含めて外部流出となっている。これらをグループ内に取り込みたいというのが1つ。そして葬儀について調べてみたら、葬儀に決まった価格はなく価格は葬儀屋の言いなりという状態だった。葬儀費用は不透明で困るという声も多かったので、参入することにした。みなさんは知らないかもしれないが、葬儀価格は喪主の肩書きと門構えで、あなたならこれぐらいと決められている。名刺を見てあなたなら300万円では笑われますよ!という一言で500万円になる(ホントに〜という感じで会場内に笑いが広がる)こういった不透明な業界を変えて、透明な価格体系にしたいと全国に投げかけたところ、当社の基準に従ってもらう必要があるが、手を挙げていただいた業者が400社ほどある。葬儀の依頼があればこれらの契約した葬儀会社に紹介している。これが大好評で、事が事だけに積極的にはできないが、そういったことがありましたらイオンに連絡してください。葬祭業を行っているイオンライフサービスが飛んでいき、懇切丁寧に説明する。

葬儀価格は喪主の肩書きと門構えで決まる というのは、どこかでよく聞いた話です。まさかとは思いますが、冨安社長の話をそのまま受け売りしているわけではないですよね(笑)
1月25日の産経新聞の記事でも、葬儀ビジネスに手応えを感じているというコメントがあり、今回も葬儀ビジネスは大好評ということですが、具体的にどのくらい請け負っていて、業績に貢献しているのかはまったく不明です。産経新聞の記事でも「2千件を超える問い合わせや依頼がある」と書いてあるだけです。この回答でも実際に何件依頼されたのかは分かりませんでした。大好評というのも、問い合わせがたくさんあり反響が大きい!ということなのかもしれませんね

葬祭業に参入した目的の1つが、イオングループの関係者の葬儀費用は膨大な額(11万人×200万円程度?)に上るので、これをみすみす社外流出させるのはもったいない、なんとかグループ内に取り込みたいということだったようです。まずは返礼品などの需要を取り込む意向のようです。
加えてけっこうな仲介手数料を取っているので、この分もイオンの利益になります。
事が事だけに積極的には(PRだと思う)できない」という姿勢にも、葬儀に対してネガティブなイメージを持っている感じがしてしまいました。どこまで葬儀ビジネスに本気なんでしょうね?

全国で400社の葬儀会社(2010年5月現在全国で1,986ホールexclamation×2)が集まったということですが、こんなに集まったのは正直私も驚きでした。なんせ価格は決められている上に、高い仲介手数料を取られ、返礼品などはイオンからの購入が義務付けられていると思うので、葬儀会社の売上・利益になりません。つまり葬儀会社からするとかなり搾取される厳しい条件になると思います。
なので余程仕事に困った葬儀会社しか手を挙げないだろうと思っていました。
まあティアも参加しているわけなんですが、名古屋では第4位グループと思われる「紫雲殿」も参加していますし、愛知県ではフューネFUNEも参加しています。けっこう大手どころが参加しているので驚きました。手を挙げたというより個別に口説いたのではないかと思いますが(笑)
これらの会社に共通しているのは、今年2月に発売された週間ダイヤモンドの葬儀会社ランキングで上位に入っていることです。この点からもランキングを参考に片っ端から葬儀会社を口説いて回っているのではないか?と感じますね。
現在の提携葬儀ホールは下記のページに載っています。

   イオンのお葬式 全国葬儀ホール一覧

(2件目)先ほど葬祭業について説明があったが、昨年9月の参入時には、初年度2万件、3年後に10万件という高い目標を掲げて参入した。現在までに何件受注して、売上・利益にはどの程度貢献しているのか?今後の見込みも含めて教えてほしい
→(村井執行役)そこまでは達していない。まだコンテンツが不足していると考えていて、コンテンツの充実・魅力度アップに取り組んでいる。昨日テレビでも取り上げられたが、お布施などの費用も不透明であり、透明化に取り組んでいく。今はこれらの充実に取り組んでいて、葬儀からもう少し手を広げていきたい。
葬儀件数はまだ万というところには達していないが、葬儀は2倍とか4倍という感じで伸びるのではなく、コンテンツの充実・魅力アップができれば一気に伸びると思っているので、3年後の10万件はまず確定と考えている。

なかなか強気の発言ですねるんるんそれでも具体的な説明は何も聞けませんでした。葬祭業参入からう8ヵ月半が経過していますが、何件の依頼があったのかはまったく不明です。それなのに3年後の10万件は確定だと考えいているという超強気な発言の根拠はどこにあるのでしょうか?
10万件ということは1件当たり150万円としても、1,500億円exclamation×2という巨大な売上規模になります。現在互助会系で全国展開しているベルコでも571億円なのに、その3倍の規模です。まあベルコはあまり良い評判を聞かないので、ベルコとの比較に意味はないかもしれませんが、それにしても巨大な売上高です。日本一が大好きなイオングループとはいえ、10万件が確定とは一体どんな戦略があるんでしょうか?とても気になりますね。


先ほども書いたように、1月25日の産経新聞で問い合わせが2千件ということですから、そのうち葬儀受注はせいぜい1割くらいじゃないでしょうか?ほとんどはどこの葬儀会社と提携したのかとか、どんな内容なのかといった問い合わせなんじゃないかな〜と推測しています。
だから私の予想としては、問い合わせはたくさんあって手応えや葬儀業界の透明化に対する期待は感じているが、実際の葬儀受注はまだ数百件レベルじゃないかな〜と思っていました。
それに対して村井執行役の発言はかなり強気です。1万には達していないというのは、ふつうに考えればかなり1万件に近いところまできているということだと思いますが、数百件だとしても1万には達していないと言うこともできます。
葬儀業について強気に考えていることは、新聞記事と同様よく分かりましたが、ますます足元どのような状況なのか気になってきました(笑)
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2010年5月18日 追加 物理教師さんのコメントをもとに追記
イオンの株主総会レポートにも書きましたが、確かにコンテンツ充実の一環として、お布施の透明化にも取り組んでいます。イオンの葬儀事業ホームページには、布施の目安も表示されています。お坊さんの紹介では「お寺さんからイオンは紹介手数料を頂くということは行っておりません」ということだそうです。利益最優先のイオンとしては珍しい対応ですね。

   イオンのお葬式 お坊さんをご紹介いたします
さらには、ホームページ下部でわざわざ下記のような注記まであります。
※金額はあくまでも目安ですので、お気持ちで多くお包みになられてもかまいません
※お車代、お膳料につきましては特に必要ありませんがお気持ちでお包みになられてもかまいません
傘下の葬儀会社は価格面も含めて厳しく管理し、かなり高いと想定される仲介手数料も取っているのに対し、お坊さんへの配慮は同じイオンの対応なのexclamation&questionと感じるほど優遇されています。というか気を使っています。それだけお坊さんの世界が閉鎖的なんでしょうか?
私が思うに、これはイオンの葬祭事業に参加している全国葬儀ホール一覧に関係がある気がします。
   全国葬儀ホール一覧 全国葬儀ホール一覧
見ていただくと分かるように、地域にもよると思いますがお寺の葬儀会館がたくさん参加しています。檀家とのつながりが年々希薄化し、今までの檀家だけを相手にしたビジネスでは仕事にならないので、イオンの知名度に期待して参加したお寺がおおいのではないでしょうか?
葬儀ではあまり儲かりませんが、その分お布施で儲けてもらおうということで、イオンとお寺側の利害が一致しているのではないかexclamation&questionという気がします。お寺側としても少々お布施の値段が下がっても、件数が増えればホクホクだと思います。
なんと言ってもお布施の目安は、最低の場合でも25万円だそうですからがく〜(落胆した顔)通夜・葬儀で2日間とはいえ、実働3時間ほどで最低25万円ですからね。これがイオンの考えるお客様重視の透明価格なのか非常に疑問を感じます。私にはかなり高く感じてしまいます。
顧客のためを考えてお布施価格の透明化に取り組むという趣旨を公表していますが、実際はイオンとお寺側の利害が一致した結果の、顧客不在の馴れ合い提携のような気がしてしまいますね。

月1件依頼を受ければ十分暮らしていける価格設定で、月に2日・3時間ほどお経をあげれば十分という価格設定が本当に適正なんでしょうか? 『おぼうさんどっとこむ』では宗派未指定なら8.4万円です。これでも高いんだな〜と感じてしまうんですけどねわーい(嬉しい顔)
   僧侶派遣のご用命は おぼうさんどっとこむ
私はお経はCDで流しておけば十分だと思っているくらいの節約家なので、あまり参考にならない意見かもしれませんが、お布施は葬儀価格以上に不透明で納得がいきにくいと感じますね。

イオンの葬儀事業参入は、本当に消費者や葬儀業界(もちろん志の高い業者限定ですが)のためになるのか、ちょっと疑問を感じてしまいますね。


posted by Zaimax at 03:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 競合会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Zaiさん、こんばんは!
今回の記事も興味深く読ませていただきました。
イオンさんに関しては業界内いると「がめつい」といううわさだけが
耳に入るんですけど(^^;)
実際イオンの葬儀を施行したという話は
耳にしないのです。
それだけに今回の記事は興味深かったです。
それから「1,986ホール」なんですが、サイトを見てみると首都圏はほとんど貸し式場のようですね。
この理屈で言うと私の勤める葬儀社も
「500ホール所有」(^^;)

また何か情報がございましたら、是非アップをお願いします。
楽しみにしております。
ありがとうございました。
Posted by 物理教師 at 2010年05月17日 20:39
物理教師さん、いつもコメントありがとうございます。
提携ホール数にはそんなからくりがあったんですね!
コメントを読んで、いろいろと感じる部分があったので、記事を少し追加してみました。

イオンの葬祭業参入は私にとっては大きな衝撃でしたが、高い目標を掲げて大々的に参入した割には、その後の情報はパッタリとなくなり、どうなっているんだろう?と疑問に感じていました。
それなら株主総会に行って聞いてくるしかない!と思ってわざわざ株主になり、質問してきました。
考えてみればIRに問い合わせれば済む話かもしれませんが、直接経営トップから聞くというのも意味のあることですからね。
結果は上記記事の通り、足元は苦戦、でも中期的には超強気という感じでした。

イオンの葬儀参入について、崇高な(笑)理念を掲げて参入したので、マスコミは総じて好意的に報道していました。一方、葬儀業者や仏壇業者などからは(私は業界関係者ではないので、あくまでネット上の書き込みなどの情報ですが)30%近い仲介手数料を取ると説明されたなど、とても提携するメリットを感じられないような、葬儀業界からの搾取じゃないか?というような話が多いように感じました。

まあ葬儀業界にとっては(特に不透明な価格体系でボロ儲けしていた葬儀会社にとっては)イオンの葬祭業参入は迷惑な話なので、誇張した書き込みや批判的な書き込みもあったかもしれません。

実際に業界内でも「がめつい」という噂が耳に入るということは、かなり契約した葬儀会社にとってはうまみがないということなんでしょうね。葬儀内容・価格は決められ、返礼品はイオンから購入なんでしょうから、きっと厳しい条件なんでしょうね。

その割には愛知県では比較的大手どころの業者が契約していて不思議です。
批判の対象になっている「週刊ダイヤモンドの安心できる葬儀会社ランキング(笑)」で愛知県1位全国でも8位にランクされた2社、三輪本店(紫雲殿)とFUNEが参加しています。少し意外な感じがしました。
葬儀会社の規模などによって、契約条件を柔軟に変えているのかもしれませんね。

また業界内の情報もお寄せくださいね。外からは分からないこともたくさんありますので、これからも楽しみに、そして参考にさせていただきます。
いつもありがとうございます。

Posted by Zaimax at 2010年05月19日 01:43
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